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【カーバンクルS予想】波乱必至のハンデ戦 ミルトクレイモーの真価発揮に期待

  • 2025年01月17日(金) 18時00分
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軽ハンデの牝馬の台頭に注意


 中山芝1200mのカーバンクルSは、まだ今年で10回目だが、別定戦だったことが5回。今年と同じハンデ戦が4回あるオープン特別。過去9回、馬券に絡んだ計27頭のうち、約半数の14頭が牝馬だった。また、ハンデ戦だった4回の馬券に関係した計12頭のうち、9頭が54キロ以下の軽量馬だったこともポイント。軽ハンデの牝馬の台頭には要注意だ。

 前走、今回と同じ中山芝1200mで12月に行われた「ラピスラズリS」の出走馬が7頭もいる。当時と異なるのは、ラピスラズリSは別定戦だったが、今度はハンデ戦に変わること。

 最先着2着のナナオは、今回も同じ55キロ。能力の基準としていい有力馬。ただ、前走は中山の1200mにしては珍しくレースの前後半バランス「33秒7-33秒5」=1分07秒2。明らかに先行型有利のペースだった。好位のインでなだめながら進んだナナオは「34秒1-33秒2」=1分07秒3で伸びている。

 そのナナオをマークするように中団で進んだミルトクレイモー(父バゴ)は、ナナオと同じように伸びて「34秒4-33秒2」=1分07秒6。差は詰まらなかったが、今回は57キロではなく、ハンデ55キロ。位置取りとレースの流れしだいで0秒3差は逆転可能と思える。

 父は凱旋門賞馬で、母の父は菊花賞馬マンハッタンカフェ。不思議なスプリンターになったミルトクレイモーの真価発揮に期待したい。かつてより全体的に負担重量が重くなっているので、今回の2キロ減の55キロは5歳牡馬には軽ハンデの範囲だ。

 波乱必至のハンデ戦だけに、侮れないのは軽ハンデの牝馬。R.キング騎手を配してきたバースクライは十分に争覇圏内。前回ラピスラズリSは5着でも上がり32秒7で突っ込んだミッキーハーモニーも負担重量2キロ減で、傾向通り要注意の軽ハンデ牝馬。前回以上に入念に乗り込んで一変があって不思議ないマスクオールウィンにも手を伸ばしたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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