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【日経新春杯予想】上位人気の4歳馬と前走準オープン組が好走する傾向にあり

  • 2025年01月17日(金) 18時00分
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ヴェローチェエラは3連複の軸が理想か


 日経新春杯は4歳馬が強いが、人気薄の4歳馬が激走することは少なく、上位人気の馬を狙うほうが良い。

 今回はヴェローチェエラが売れそうだが、悩むとしたら昇級である点。ただ京都新聞杯でも3着しているし、そもそも日経新春杯は5、6歳馬であっても前走準オープン組が普通に好走するレース。さらに言えば準オープンを負けてきた馬が勝ち負けすることさえある。そう考えるとこの馬を嫌う理由はないだろう。ただ勝ち切れるかどうかは分からないので、ある程度人気がない馬と組み合わせて3連複で狙うのが理想だ。

 4歳といえばメイショウタバルも本命候補に検討したい1頭だ。菊花賞はちぐはぐな競馬でなにもできず終わってしまった。ピンかパーかの逃げ馬だし、馬券に絡むとなったら逃げ切り勝ちが想定される。フォーメーションのどこに置くか悩まないという意味では扱いやすい馬だ。

 サンライズアースとショウナンラプンタは例年だと狙いづらい「上位人気ではない4歳馬」なのだが、ともにクラシック掲示板組なので△くらいは回しておきたい。それぞれレース間隔は空いたが、このレースの過去10年では前走が日本ダービーという馬が2頭勝っている(アドマイヤデウスとヨーホーレイク)ので、間隔は気にしないでよいと思う。

 古馬ではホールネスが売れそう。2200mも含め中京2戦2勝は強調材料。ただ一線級の牡馬に混じってもパフォーマンスが落ちないタイプかどうかはやってみないと分からない。安定味がある馬なので大崩れはないと思いたいが、個人的には軸というよりヒモに回したい馬だ。

 ロードデルレイは中日新聞杯2着からの参戦。この馬はとにかく2200mがどうかで悩んでいるファンが多いことだろう。ただ距離をこなすタイプのロードカナロア産駒は2200mもこなしてくることが多い。距離だけで嫌うのは避けたほうがよいかと思う。

 ヒモ穴として推したいのがマイネルエンペラーとタッチウッド。過去10年、前走準オープン勝ちの馬は[1-3-1-4]なのだが、4歳と5歳が[0-1-0-1]で6歳が[1-1-1-1]。遅い出世の馬もハンデ差があるためなのか、好走しやすい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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