【京成杯予想】逃げ差し自在のレースセンス パーティハーンに期待
クラシックへの重要度が増す京成杯
1月の京成杯の立ち位置が大きく変わりつつある。ひと頃はクラシック路線の重要な重賞ではない時期があった。だが、1999年から2000mになり、さらに出走レースを絞る手法が主流になると、直近では2023年の勝ち馬ソールオリエンスはここから直行の皐月賞1着。さらに日本ダービーも2着。昨年の京成杯1、2着馬は日本ダービー馬ダノンデサイル、菊花賞馬アーバンシックだった。
京成杯の重要度は増し、今年は関西馬が過半数の9頭も出走。ここで頭角を現すなら、たちまちクラシック候補になる図式ができつつある。
外枠を引いたパーティハーンから入りたい。逃げ差し自在のレースセンスがあり、ライバルの動きを見ながら、もまれずに戦法を選択できる。父Wootton Bassettウートンバセット(GB)はザフォニック系の短距離馬だったが、種牡馬としては中距離タイプを多く輩出している。パーティハーンの全姉アウダーリャは英仏米で計5勝。重馬場の仏G1・2000mを制し、米BCフィリー&メアターフ9.5Fを1分52秒72でレコード勝ちしている。
母の父グリーンチューンは、最近では菊花賞、天皇賞(春)2勝のフィエールマンの母の父に登場した。2000mなら距離に対する死角はまずない。
現時点の体つきは迫力のあるパワータイプではなく、スマートに写るので2000m前後のスピードレース向きのはずだ。ガルダイア、マテンロウムーブ、センツブラッドなど伏兵を妙味ある相手にしたい。
注目の人気馬キングノジョー(父シルバーステート)は、パレスマリス(ベルモントS、ジャンタルマンタルの父)、アイアンバローズ(ステイヤーズS)、ジャスティンパレス(天皇賞(春)、今回キングノジョーに騎乗するC.ルメール騎手と5戦4勝)などの弟。決して軽視することはできないが、調教でもまだ気性面での若さが見られるので多頭数に少し心配がある。ただし、成長力十分は疑いない。
「日経新春杯」について、今年は中京だけに道中のペースが明暗を分けそうだ。先行タイプが多く、差しタイプにも不利なしとみて、2000-2500m[4-10-2-4]のキングズパレス(父キングカメハメハ)を狙いたい。志願したというM.デムーロ騎手2度目の騎乗になる。