クラシック三冠勝ち馬の翌年の成績とは?
今週のAJCCはダービー馬ダノンデサイルの出走が話題である。GI馬ということでは22年の大阪杯勝ち馬ポタジェも登録しているが、今回は3歳クラシック勝ち馬に限定して、翌年のGIIに出走した場合は、ということを見てみたい。
まずはクラシック三冠を勝った馬が翌年のGIIに出走した結果のトータルについて。ダノンデサイルより年長の10世代(現5~14世代)について見ると、[8-5-5-10]。複勝率64.3%なので完全に切ってしまうことは難しいが、勝率は28.6%、単回収率は51%なので、単勝で別な馬を買うとか別な馬を1着付けにするというのはアリだろう。
このうち4歳でGIIを使った最初のレース、例えば中山記念にも毎日王冠にも出走した場合は前者のみを集計していくと、[5-4-2-9]。複勝率は55.0%、複回収率は68%となり、切るのは怖いが買うのもちょっとという微妙な存在に見えてしまう。ちなみにAJCCは19年フィエールマンのみが該当し、1番人気2着だった。
これらの集計では前走でどんな競馬をしていたかということが考慮されていない。ダノンデサイルは有馬記念で3着だったが、前走3着以内(3歳時のレースとは限らない)からGII、というケースに絞るとどうか。4歳時初めてのGIIだけに絞ってしまうと該当例が少なくなりすぎるので「4歳時出走のGIIすべて」を対象にするが、[4-3-2-2]。複勝率81.8%だからこれはもはや切れない。しかし人気になるので単回収率は57%。アタマ固定にもしたくない。
普通の集計だと単勝回収率はひとつの勝利で大きく伸びることもあるが、今回の前提だと人気になっていることが多いので、数値が低いことはそれなりにしっかり受け止めたほうがよいように思う。
ではどういう扱いにするか。狙っている馬は人それぞれなので押し付けることはできないが、なにかアタマまで期待できるような馬を決めて◎とし、3連単で◎→ダノンデサイル←→その他のシルシ対象馬、そんな買い方も一案のように思う。