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【AJCC予想】4歳の有力馬が集結 ダノンデサイルは枠と乗り替わりをどう判断するか

  • 2025年01月24日(金) 18時00分
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6、7歳馬の好走が多いのも特徴


 今年のAJCCは4歳の有力馬がいることで、例年より層の厚いレースになった。

 いちばんの注目はやはりダノンデサイルだろう。もちろん地力はある馬だし東京より中山のほうが向いているようにも思える。ただ馬券的な観点でいうと4歳馬は過剰人気になりやすく、またイメージほど勝ち切れていないのでその点は馬券上の扱いで気をつけたい。枠順も今回は真ん中だが、端寄りの枠で横山典騎手の機略が機能したときに勝ち負けしてきた馬なので、この枠が良いのかどうかは判断が難しい。

 コスモキュランダは菊花賞の大敗が意外だったが、中日新聞杯はハンデを考えると悪くない競馬だったので、やはり中距離のほうが良いのかもしれない。中山適性は間違いない馬なので、この距離で存在感を示したい。

 ビザンチンドリームもルメートル騎手騎乗で新しい面が出ればチャンスはあると思うが、4歳馬の上位独占があるのかと考えると悩んでしまう。そもそも極端な脚質の馬なので、展開次第という面はあるだろう。

 古馬ではやはりレーベンスティールが有力だろう。天皇賞(秋)は不発だったが、中山芝2200mはセントライト記念とオールカマーを勝っているコース。内枠なのでオールカマーのときと同じ形を目指したい。気の早い話だが、ここを勝つようなら年末には有馬記念で買ってみたい馬だ。

 ボルドグフーシュは長期休養を余儀なくされたが、チャレンジCの内容は悪くなかった。成長分を考えても馬体はやや余裕残しだったろうし、使われての上積み次第では上位にも食い込める。

 一見地味に見える6、7歳馬の好走が多いのもこのレースの特徴。また、中日新聞杯とよく結び付くレースでもあるので、マテンロウレオは気になる存在だ。ただ前走溜めて成功しているので同じ競馬を試みるのだとすると、先行有利の展開で不発になる可能性もある。チャレンジC組のディープモンスターも位置取り次第という面はあるが、こちらは自在性があり安定味勝負の馬。3連複の軸としては面白い面があるかと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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