スマートフォン版へ

【根岸S予想】距離短縮組の一発はあるか

  • 2025年01月28日(火) 12時00分
  • 28

前走距離別成績から考える


 重賞によっては予想のポイントが明らかに分かっていて、毎年同じことを書きそうになることがある。

 今週の根岸Sの場合は「差し・追い込み有利」なのだが、20年の間に4~5回は書いていそうなので、今回は別な切り口から攻めてみたい。

 御確認いただきたいのが、根岸Sにおける前走距離別成績だ。過去10年・前走ダートのみについて見ると以下のようになる。ダート1300m・1500mは該当例がなく、ダート1700mは1頭のみだったので外した。この他に前走芝1600mから勝ったモズアスコット(2020年)がいる。

回収率向上大作戦


 前走距離が長いほど複勝率が高く、また前走1200・1400m組は回収率がかなり低い。

 勝率・複勝率については番組的な事情もある。1800m組はチャンピオンズC組が[2-1-3-9]。1600m組は根岸Sと同じGIIIの武蔵野S組が[3-2-1-8]なのに対し、1200m組のカペラS組は[2-1-0-18]、カク地を除いても[2-1-0-14]でしかない。

 前走オープン特別・リステッド組に限定しても、前走ダート1200m組は[0-1-0-11]で複勝率8.3%、前走ダート1400m組は[0-3-5-34]で複勝率19.0%。前走ダート1600m組は該当例がないので1600m~1800m組と束ねると[0-1-1-5]で複勝率28.6%となる。

 長々と書いたのは、今年は距離短縮組が少ないからである。登録23頭の中にスレイマンとナチュラルハイの2頭しかいない。ともに人気はなさそう。3着に来るだけでも十分なので、期待したい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング