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▲佑介騎手とC.ルメール騎手の対談がスタート!(撮影:桂伸也)
2025年第1回目の『with佑』、ゲストはC.ルメール騎手! JRA通算176勝を挙げ騎手大賞も受賞した2024年について、印象的なレースを中心に振り返ります。
佑介騎手いわく、「失敗したときは自分に怒っている」というルメール騎手が2024年に唯一怒ったレースとは? さらに、“走る馬”を頼まれる理由と、乗り替わって以降も馬が走る、その凄さにも迫ります──。
(取材・構成=不破由妃子)
佑介騎手が昨年一番印象に残っているのは「アーバンシックの菊花賞」
──2025年最初のゲストは、C.ルメール騎手です! 『with佑』にご出演いただくのは2016年の6月以来、実に8年半ぶりで。
佑介 えー! そんなに空いているとは思わなかった…。ということは、このコラムが始まってすぐに出てくれたんだね。2016年というと、クリストフがJRAのジョッキーになって2年目か。前回は通訳さんを介しての対談だったけど、今回は通訳さんなし。クリストフもいまやすっかりフランス系関西人になった(笑)。
ルメール アハハハ! そうやで(笑)。
佑介 今なんて、外国人ジョッキーが短期免許で乗りにきたときは、調整ルームのなかでクリストフが通訳をやってるくらいだもんね。
ルメール うん、頑張ってる!
──さて、通訳としても奮闘しつつ(笑)、昨年度は2度目の騎手大賞(勝利数、勝率、獲得賞金の3部門ですべて1位)を受賞されて。相変わらずの強さでしたね。
佑介 176勝だっけ? すごいね。けっこう休んだのに。
ルメール ケガをして1カ月、夏休み1カ月。全部で2カ月休んだね。
佑介 休んでなければ200勝か…。すごいなぁ。僕が去年のクリストフで一番印象に残っているのは、アーバンシックの菊花賞。掛かりそうだし、跳びも大きいしで、いかにも不器用そうな馬なのに、あのときは器用な馬に見えた。僕、すぐ近くで競馬をしていたんだけど(メリオーレム13着)、1コーナーに入っていく時点で「上手いなぁ。これは勝つな」と思ったよ。けっこうガチャガチャしているなか、クリストフだけスーッとリズムよく行ったから。
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▲1コーナーの入りで「上手いなぁ。これは勝つな」(撮影:桂伸也)
ルメール 確かに菊花賞はスムーズな競馬ができたね。佑介が言ったように跳びが大きな馬だから、馬群に入るとあんまりいい脚を使えないけど、スタートから後ろに下げて、だんだんポジションを上げていく競馬ができたから。スムーズだったし、アーバンシックにとってはバッチリな競馬だったね。
なんでミスをしたのか…ってナーバスになることも
佑介 僕ね、エリザベス女王杯でも、クリストフ(レガレイラ5着)の真後ろにいたんだよ(エリカヴィータ12着)。菊花賞とは逆に、