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【C.ルメール×藤岡佑介】「クリスチャンの後ろを取っていれば、簡単だったのに!」失敗しない男が怒った日/第1回

  • 2025年01月29日(水) 18時02分
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“with佑”

▲佑介騎手とC.ルメール騎手の対談がスタート!(撮影:桂伸也)


2025年第1回目の『with佑』、ゲストはC.ルメール騎手! JRA通算176勝を挙げ騎手大賞も受賞した2024年について、印象的なレースを中心に振り返ります。

佑介騎手いわく、「失敗したときは自分に怒っている」というルメール騎手が2024年に唯一怒ったレースとは? さらに、“走る馬”を頼まれる理由と、乗り替わって以降も馬が走る、その凄さにも迫ります──。

(取材・構成=不破由妃子)

佑介騎手が昨年一番印象に残っているのは「アーバンシックの菊花賞」


──2025年最初のゲストは、C.ルメール騎手です! 『with佑』にご出演いただくのは2016年の6月以来、実に8年半ぶりで。

佑介 えー! そんなに空いているとは思わなかった…。ということは、このコラムが始まってすぐに出てくれたんだね。2016年というと、クリストフがJRAのジョッキーになって2年目か。前回は通訳さんを介しての対談だったけど、今回は通訳さんなし。クリストフもいまやすっかりフランス系関西人になった(笑)。

ルメール アハハハ! そうやで(笑)。

佑介 今なんて、外国人ジョッキーが短期免許で乗りにきたときは、調整ルームのなかでクリストフが通訳をやってるくらいだもんね。

ルメール うん、頑張ってる!

──さて、通訳としても奮闘しつつ(笑)、昨年度は2度目の騎手大賞(勝利数、勝率、獲得賞金の3部門ですべて1位)を受賞されて。相変わらずの強さでしたね。

佑介 176勝だっけ? すごいね。けっこう休んだのに。

ルメール ケガをして1カ月、夏休み1カ月。全部で2カ月休んだね。

佑介 休んでなければ200勝か…。すごいなぁ。僕が去年のクリストフで一番印象に残っているのは、アーバンシックの菊花賞。掛かりそうだし、跳びも大きいしで、いかにも不器用そうな馬なのに、あのときは器用な馬に見えた。僕、すぐ近くで競馬をしていたんだけど(メリオーレム13着)、1コーナーに入っていく時点で「上手いなぁ。これは勝つな」と思ったよ。けっこうガチャガチャしているなか、クリストフだけスーッとリズムよく行ったから。

“with佑”

▲1コーナーの入りで「上手いなぁ。これは勝つな」(撮影:桂伸也)


ルメール 確かに菊花賞はスムーズな競馬ができたね。佑介が言ったように跳びが大きな馬だから、馬群に入るとあんまりいい脚を使えないけど、スタートから後ろに下げて、だんだんポジションを上げていく競馬ができたから。スムーズだったし、アーバンシックにとってはバッチリな競馬だったね。

なんでミスをしたのか…ってナーバスになることも


佑介 僕ね、エリザベス女王杯でも、クリストフ(レガレイラ5着)の真後ろにいたんだよ(エリカヴィータ12着)。菊花賞とは逆に、

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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