【根岸S予想】難解なメンバー構成 差し決着が多い傾向を念頭に
前走チャンピオンズC組は1頭のみ
今年の根岸Sは「買いやすいパターン」の馬がいないという、予想する上では困ったメンバー構成になった。
例のひとつが、前走チャンピオンズC組の少なさ。少ないというより、当時最下位だったスレイマンしかいない。GIII・JpnIIIで好走歴のある馬だが、前走3.7秒差16着という事実もまた重い。
「GI格のレース」ということならJpnI・JBCスプリントを勝ってきたタガノビューティーがいるが、根岸Sは22年3着→23年4着→24年13着。東京ダート1400m・1600mは本来この馬のベスト条件だが、脚質的に毎度1着を期待できる馬でもないので、馬券上の扱いは2、3着前提にしたいように思う。
前走武蔵野S組は過去10年[3-2-1-8]と好成績なのだが、今年は該当馬がいない。同じGIIIの前走カペラS組は過去10年[2-1-0-18]。GIII組ということで括ると前走好走馬が単純に強いので1頭選ぶならカペラS2着のクロジシジョーだが、1200m専用タイプの距離延長はイメージ以上に困難な条件でもある。
こうなると今年は前走オープン特別・リステッド組が人気になるのも当然。フリームファクシはかなり売れそうだ。ダート1400mの2戦がともに圧勝なので人気になるのは理解できる。ただ中京は芝スタート、東京はダートスタートであることは留意しておく必要があるだろう。また、オープン特別・リステッド組でレース間隔が詰まっているのは良いパターンではない。
レース間隔を考えると、同じ前走オープン特別・リステッド1着のアルファマム、ロードフォンス、アームズレインも平等に検討すべきだろう。昨年の根岸Sは珍しく先行有利だったが根岸Sは差し決着のほうが多いので、アルファマム(昨年8着)とアームズレイン(2着)では敢えて前者を評価したいというのが筆者の考えだ。
昨年の好走馬でもサンライズフレイムは上位に評価しておきたい。昨年は道中6番手からの3着だったが、もう少し後ろからの競馬もできる馬。ここ3走58、58.5、59キロでの競馬だったところから57キロになるのもよい。
コスタノヴァはクラスターCの1200mが短かった印象なので、1400mに戻るのはよい。ただ、そもそも重賞での戦歴が少ない馬なので、あまり人気になるようだと買いづらくなる。
ドンフランキーはこの後のレースを睨んでいることと、プロキオンS勝ち(23年)があるとはいえ、最近は1200mの逃げ馬というキャラ。レースそのものが差し有利ということもあり、逃げ粘りはイメージ以上に難易度が高い。