【根岸S予想】ダートでも好成績 ロードカナロア産駒の上がり馬に注目
底を見せぬ優良株 成長続けるロードフォンスが中心
最近は数年に一度みられるが、フルゲート16頭の中に4歳馬が1頭もいない組み合わせ。そこで6歳以上のベテランホースを軽視できないが、今年の成長が期待できる若い5歳の上がり馬に注目したい。
コスタノヴァ[5-1-0-2]と、ロードフォンス[5-2-3-3]はともにまだ底をみせていない5歳馬。2頭の父ロードカナロア(その父キングカメハメハ)は、アーモンドアイ、サートゥルナーリアなど、芝のビッグレースで活躍する馬が多いが、ダートが合わないことはない。
ロードカナロアの総合種牡馬ランキングは2020年以降昨2024年まで「2、2、2、2、2」位。一方、JRAダート種牡馬成績は同じ5年間「4、2、3、4、4」位。総合ランキングよりやや順位は下がるが、産駒は根岸Sを2021年にレッドルゼル、2024年にはエンペラーワケアが勝っている。2023年にはパンサラッサがGIサウジCを制覇してもいる。とくにレッドルゼルとエンペラーワケアは、母方の強いダート適性を万能型に近いロードカナロアが絶妙に援護していた。
今年のロードフォンス(母の父ダイワメジャー)も、コスタノヴァ(母の父ハーツクライ)も母方は米国色が濃い。短距離ダート戦は望むところで、前者はミスタープロスペクターの「4×4」、後者は「4×5」になる。
コスタノヴァの2走前の1分21秒9(良)は、ノンコノユメのコースレコード(重)1分21秒5と馬場状態を考慮すれば互角の快時計だった。
この2頭が、同じキングカメハメハ系の父を持つ人気のフリームファクシ(父ルーラーシップ)。ロードフォンスの母の父と同じダイワメジャーを父に持つドンフランキーを逆転可能な伏兵になる。今回は順調に来ていることと、揉まれない外枠のほうが有利とみてロードフォンスを中心馬にしたい。2歳時は450キロ台だった馬体が、現在は500キロ前後にパワーアップしている。
怖い穴馬は、男性騎手よりずっとパワフルなR.キング騎手が追い込んでくるアルファマム(父マジェスティックウォリアー)。
京都の「シルクロードS」はハンデ戦とあって大混戦。平坦の直線で切れ味が増すとみて、4歳牝馬カピリナ(父ダンカーク)から入りたい。前走は前後半ともに「33秒台」でまとめている。