スマートフォン版へ

【東京新聞杯予想】今年は4頭が該当 前走GI組をどこまで重視するか

  • 2025年02月07日(金) 18時00分
  • 24

ブレイディヴェーグをはじめ好メンバー揃い


 東京新聞杯については前走準オープン組の強さを指摘することが過去には多かったが、前走GI組も強く、間の馬たちが中途半端な存在になっている面がある。

 前走GI組は過去10年で[4-3-2-15]。ブレイディヴェーグ(マイルCS4着)のようにGIで掲示板に載った直後の馬は[1-2-0-3]とそもそも例が少ないが、これだけの格がある馬を否定する根拠はないだろう。むしろ、前走GI大敗から東京新聞杯好走という馬も過去にはたくさんいる。

 ただ今回はジュンブロッサムとマテンロウスカイ、さらには秋華賞2着のボンドガールもいる。こうなるとどの馬をどこまで重視するかは難しいところ。個人的にはジュンブロッサムの左回り適性も捨てがたいと思っているので、買い目の組み方には悩む。

 ポンドガールは最近の競馬を見ると、マイル戦ならさらに末脚勝負になりそう。展開次第だが、アタマ固定というよりは2、3着想定でフォーメーションに組み込みたいと個人的には考えている。

 前走準オープン組は過去10年で[4-1-0-7]。今年はオールナットとゴートゥファーストがいる。人気はオールナットのほうがあるだろうが、マイルでどうかという問題はあるし、この2頭の順位付けは判断が難しい。また、GI組が充実しているのでこちらを無理に軸にする必要もなく、ヒモで扱うという手もある。

 GII~オープン特別組もグループとして見たときは劣勢というだけで、個別の馬についてはもちろん可能性がないというわけではない。

 ウォーターリヒトは東京で連勝したあとに京都金杯2着だから、ここで通用する可能性は十分。ただこの馬も脚質的には受け身の部分がある。位置を取るタイプではないが、スローで馬群が凝縮して上がりの脚が生きる形がよい。

 サクラトゥジュールは昨年のこのレース、そして京都金杯を制したときと同様にキング騎手とのコンビ。レースによるムラが激しいので軸にするのは怖いが、来るときはアタマで来るタイプ。メインの買い目のほかに軸馬とこの馬の軸2頭マルチを押さえるようなことも一考したい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング