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【早春S予想】前走重賞でも好走 ミッキーロケット産駒のタイセイフェリークに注目

  • 2025年02月07日(金) 18時00分
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馬体重増なら勝機あり


 3勝クラスのハンデ戦だが、前走で重賞に挑戦していた馬がいる。サンライズアース(日経新春杯16着)、タイセイフェリーク(アルゼンチン共和国杯3着)、メリオーレム(菊花賞13着)の3頭。ともに上昇の見込める4歳、5歳馬だ。

 なかでも、5歳牝馬タイセイフェリーク(父ミッキーロケット)はGIIを0秒1差の3着に好走している。父は4歳時に日経新春杯2400mを勝ち、5歳時には宝塚記念2200mを制している。中距離型でも、少し長めの距離に好走例が多かった。ミッキーロケットはまだ産駒数の多くない種牡馬だけに、タイセイフェリーク(母の父ディープインパクト)は父の特徴をストレートに伝える代表的な産駒といえる。

 アルゼンチン共和国杯2500m3着は「クビ、アタマ」差の惜しい3着。もちろん軽ハンデ52キロが味方したのは事実だが、2500mのアルゼンチン共和国杯の勝ち時計が2分30秒を切ることはめったになく、同馬の2分29秒1は、ルックトゥワイスの記録した圧倒的なコースレコード2分28秒2と0秒9差の価値あるタイムだった。

 父がキングカメハメハ系の種牡馬で、母の父ディープインパクトの配合はこなせる距離の幅は広いが、中距離を中心にしてベストは1600mから2400mが理想の産駒が大多数であり、日曜日の東京新聞杯に出走する5歳牝馬ブレイディヴェーグを筆頭に、ドルチェモア、キセキ、マスクトディーヴァ、ヒートオンビート、シュトルーヴェ、ワンダフルタウンなどが該当。同じミッキーロケットの馬ではミッキーゴージャス(母ミッキークイーン)もこの配合形になる。

 タイセイフェリークは小柄な牝馬だけに、全3勝中の2勝がレース間隔を空け、馬体が増えた(回復した)際だった。馬体重増なら55キロでも好勝負可能だ。

 ナイトインロンドン、ハーツコンチェルト、ギャンブルルーム、メリオーレムが相手主力。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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