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“世界一馬具を持っているジョッキー”川田将雅のこだわりアイテムを大公開!/第1回

  • 2025年02月13日(木) 18時43分
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“VOICE”

▲“世界一馬具を持っているジョッキー”のこだわりアイテムを紹介!(撮影:稲葉訓也)


レースで使う“馬具”にこだわっていることで知られる川田騎手。今回は京都競馬場にて、実際に愛用しているグッズたちを詳しく紹介していただきました!

独自のカスタムはもちろん、ジョッキー内での流行や海外との違いなど、興味深い内容がたっぷり。競馬ファンが普段目にしているあの部分にも、実は驚きのポイントが…!そんな知られざる川田騎手の馬具の“秘密”を、貴重な写真たちと共に3週にわたってお届けします。

(取材・構成=不破由妃子)

川田騎手が4場に荷物を置くワケ「“引っ越し作業”みたいになりますから」


──川田さんといえば、自他ともに認める「世界一馬具を持っているジョッキー」ですよね。

川田 間違いなく世界一持ってます。そもそも、これだけ馬具が必要になるのは、日本のジョッキーくらいなんです。なぜかというと、海外のほとんどの国は1レースごとに検量をするから、馬具は1セットあれば足りるんです。極論ですが。

──使い回していくということですよね?

川田 そうです。日本に比べると、海外のパドックの時間は極端に短いですし、返し馬の時間も短い。日本の場合は、コースでレースが行われているときに、もう次のレースに出走する馬たちがパドックを周回しているわけだから、当然パドックまでに装鞍していないといけない。連続騎乗のときは、着替えたらもう次の馬がきているので、検量をする時間もない。

 だから、続けて乗っている場合はまとめて計っておく必要があるんです。レースとレースの間隔でいうと、海外もさほど変わりはありませんが、タイムスケジュールがまったく違うということですね。

──日本のジョッキーは、10鞍乗るなら10セット、あらかじめ馬具を用意しておかなければいけない。

川田 極端に言うと、そういうことになります。僕の場合、そのセットが中央4場すべてにおいてある。

──聞いたところによると、各場に軽トラック1台分くらいの馬具が置いてあるとか…。

川田 なかなかの量ですよ(笑)。それを移動させるとなると、大げさではなく“引っ越し作業”みたいになりますから。しかも、ひとつの競馬場に置いてある量でも僕が一番多いと思います。それが京都と阪神の2場分は確実にあるわけで、東京と中山にも何セットか置いてあるから。自分でも何をどれだけ持っているのか、細かい数は把握できていないくらいあります。

──各場ごとに自分の馬具を置いてない人もいるんですよね? そういう人はどうされている?

川田 ほとんどのジョッキーが

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1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。

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