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小倉での劇的勝利から半年余──“立役者”となったあの馬が園田競馬に移籍…!?

  • 2025年02月18日(火) 18時01分
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太論

▲“JRAジョッキー小牧太”のラストを飾ったモズアカボスと再コンビ結成なるか…?(撮影:大薮喬介)


先週は3日間で7勝をマークし、再び兵庫1位に躍り出た小牧騎手。今回は、「3着も多かったからお客さんに野次られた…」という裏話も交えつつのレース回顧です。

なんといっても印象的なのが、木曜日10Rのウインディーパレスでの勝利! ウインディーパレスといえば、2歳時に中央の笹田厩舎に入厩し、デビューを目指して小牧騎手が調教を付けていた1頭。残念ながら中央でのデビューは叶いませんでしたが、人馬とも園田に舞台を移し、コンビ5戦目での初勝利となりました。

さらに、ファンからの質問に答える形で、“あの馬”に関する楽しみな情報も!

(取材・構成=不破由妃子)

ウインディーパレスでついに勝利!「馬主さんも弟も喜んでくれた」


──先週は19戦7勝。木曜日には3連勝もあり、絶好調でしたね!

小牧 いい馬に乗せてもらっているからね。木曜日は上限いっぱいの8鞍で、大丈夫かなと思ったけど、いい馬ばかりで断る気になれなかった。感謝ですね。でも、3着も多かったから、お客さんに「2着にもってこい!」って野次られたわ(苦笑)。

──その方、きっと馬連とか馬単で勝負していたんでしょうね。さて、ウインディーパレスが兵庫で7勝目をマークしました(2月13日・姫路10R・キンセンカ賞B2一)。小牧さんの手綱では、念願の初勝利。

小牧 緩いから気を付けてたんやけど、案の定、躓いて(ゲートを)出て。「あ~あ」と思ったわ。

──これまで逃げで結果を出してきた馬ですが、いつもと違う競馬になりましたね。でも、4コーナーを回ってくる際の脚は、1頭だけちょっと違っていたような。

小牧 そうそう。躓くし、1コーナーでは引っ掛かるしで、最初は半分諦めて乗ってたんやわ。でも、向正面から手応えがよくて、ビックリしたくらい。終わってみれば強かったし、やっぱり短距離やね。

──久々の1400mだったんですよね。

小牧 うん。1400mで4連勝した馬やからね。控える競馬でも結果を出せたから、これからはどんな競馬でもできそうや。楽しみが増えました。

──以前にもここで取り上げましたが、もともとウインディーパレスは笹田厩舎にいた馬で。なんか感慨深いものがありました。

小牧 中央ではデビューできなかったけど、僕が調教を付けていた馬やからね。馬主さん(小林量氏)も弟(小牧毅厩舎の管理馬)も喜んでくれたよ。

──本当にいい勝ちっぷりでした。その前の姫路9Rを勝ったダノンワンナップも見どころがありそう。勝ち時計は1分32秒7。流れもありますが、10Rのウインディーパレスよりコンマ9秒も速かった。

小牧 速かったね。僕、前日の最終レースで2着やったんやけど(タイガークリスエス)、そのレースで勝ったプリムロゼは強い馬なんですわ。ダノンワンナップは、3走前にそのプリムロゼに勝っているからね。僕はそのレースでプリムロゼに乗っていたから、よう覚えてる。

──そのときの勝ち時計は1分31秒6。姫路より時計が出る園田とはいえ、速いですよね。

小牧 速いね。この馬も楽しみやで。そういえば、先週は初めて戒告をもらってしまったわ。

──どのレースですか?

小牧 火曜日の最終(兵庫オーナーズセレクト賞)、オモチチャンで勝ったレースや。直線でちょっとヨレてしまって。気を付けなアカンね。

──先週が終わった時点で廣瀬航騎手を抜き、兵庫1位に返り咲きました。

小牧 気にしてないつもりなんやけど、1位と何勝差かなとか思って、スマホでたまに全国リーディングを見てるわ。

──気にしてる(笑)。

小牧 なんか知らんけど(笑)。そういえば、愛知の塚本征吾くんはすごいね。まだ20歳やろ?

──もうすぐ21歳になりますね。現在、大井の矢野貴之騎手が1位で、塚本騎手が2位。小牧さんは4位です。

小牧 そうやね。スマホで簡単に見られるもんやから、ついつい暇なときに(順位を)見てしまう(笑)。

──では、ファンからの質問をひとつ。「小牧さんの中央ラストランを飾ったモズアカボスが中央抹消。もしかして園田に移籍とかないですか? 小牧さんが乗っている姿が見たい!」。

小牧 時期はわからへんけど、園田にくるみたいよ。調教師から聞いた。

──それはうれしい! どこの厩舎に入るんですか?

小牧 新子厩舎やね。砂を被らなければ、まだまだいい走りができると思う。活躍できそうやし、僕も楽しみです。

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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