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【フェブラリーS予想】GI戦線の幕開け 難解なメンバー構成で注目される一頭とは

  • 2025年02月21日(金) 18時00分
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人気落ちのリピーターは狙ってみたいところ


 人気さえ読みづらい今年のフェブラリーステークスだが、1番人気候補の1頭がコスタノヴァだ。

 同馬は根岸S1着からの参戦。根岸S組は過去に比べると好走馬を多く出すようになっている一方で、前走3着以内馬しかフェブラリーSで馬券に絡まないという傾向がある。過去20年、根岸S4着以下からフェブラリーSの3着以内というケースは無い。今年は根岸S2、3着馬がいないのでこの馬が注目されるのは当然だろう。

 距離は問題ないだろう。レース間隔をあけてきた馬なので中2週が問題だが、詰めて使うことを試みてダメだった過去があるわけではないので、そこは前向きに考えたい。

 1番人気を争いそうなのがミッキーファイト。ここまで全く崩れていない強さはあるが、問題はレースの条件。新馬戦で今回のコースを勝っているものの、それ以降に経験してきたレースは今回とだいぶテイストが異なる。芝スタートは悪くないと思うが、ワンターンの1600mに対応できるかどうかがポイントだ。

 エンペラーワケアはダートではパーフェクト連対。同じコースの武蔵野Sも完勝だった。近年は休み明けがリスクにならない傾向があるし、普通に考えると上位争いになるはず。ただなぜか武蔵野Sの勝ち馬は翌年のフェブラリーSで勝てず、武蔵野Sの創設以降通算(武蔵野Sが5月だった時期を含む)で[0-3-2-11]。「GI・JpnI常連」がサウジ等に行くことで相手関係が変わっているぶん今後傾向が変わる気はするが、少しだけ気になるところだ。

 昨年の優勝馬ペプチドナイルはチャンピオンズC5着からの参戦。チャンピオンズCでの着順はここで問われない傾向があり、5着ならむしろ上々。今年も好走を期待したい。

 サンライズジパングは前々走がチャンピオンズCで6着。実力的にはGIでも通用するはずだが、ミッキーファイトと同様に距離短縮とワンターンが気になるところだ。

 ドゥラエレーデは連続して好走し波に乗りたいところだが、昨年の12着はやはり気になるところ。距離不足でなく展開的なことが敗因だったのだとしたら今回は分からないが。

 逆に、昨年2着のガイアフォースはだいぶ人気が無いなという印象。安田記念4着からも、力はあるはず。どの程度のシルシにするかは別として、人気落ちのリピーターは狙ってみたいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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