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【フェブラリーS予想】クロフネの血を持つ最初の勝ち馬となるか ガイアフォースの巻き返しに期待

  • 2025年02月22日(土) 18時00分
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ダートの時計勝負に見込みあり


 昨年、初のダート挑戦となったフェブラリーSを、勝ったペプチドナイル(父キングカメハメハ)から0秒2差の2着に追い込んだガイアフォース(父キタサンブラック)に期待したい。

 休み明けの前走のチャンピオンズCは、終始外を追走する展開になって凡走したが、一周する中京のダート1800mの外枠は、出足一歩だっただけに不利だった。

 今回も外枠だが、東京ダート1600mの外枠は不利ではない。最近10年のフェブラリーSで馬番15番の馬が最多タイの3頭、同じく14番の馬も3頭連対している。

 ガイアフォースに芦毛を伝えるクロフネ(父フレンチデピュティ)は、ダート2戦2勝。初ダートだった2001年の武蔵野Sダ1600mを驚異のレコード1分33秒3で9馬身差独走。続くジャパンカップダート2100m(現チャンピオンズC)も再び不滅のレコード2分05秒9で7馬身差の圧勝だった。

 種牡馬になると大成功し、2007年から12年連続して総合種牡馬成績ベスト10位以内を守った。現在は2016年から今年(現在時点)まで、総合BMS成績は連続10年間、10位以内の名種牡馬だ。

 ところが、クロフネの活躍産駒はソダシ、カレンチャンを筆頭に大多数が牝馬。母の父となってもクロノジェネシスなど牝馬が大活躍。それも関係してフェブラリーSも、チャンピオンズCも、クロフネ直父系の産駒が勝ったことはない。

 ガイアフォースの母ナターレは、クロフネが送った活躍牝馬の1頭。公営重賞5勝を含めダート23戦7勝(芝2戦2勝)。産駒のガイアフォースはクロフネの血を持つ初のフェブラリーS2着馬となった。初ダートを克服してである。今年はクロフネの血を持つ最初のフェブラリーS勝ち馬となりたい。

 これまで芝1600mに3回出走、1分31秒台が2度。ダートなら時計勝負が合うはずだ。

 エース級がサウジアラビア、UAEのビッグレースに遠征しているため、GIなのに乗り替わる馬が9頭もいる接戦必至の力関係。単、複中心に連勝馬券は手広くいきたい。穴馬は音無厩舎のサンライズジパングと、差す脚が身についたドゥラエレーデ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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