前走1勝クラス以上組の成績が示す傾向
昭和の時代に比べると、いまの競走馬はレース数を消化しない傾向にある。才能のある馬は効率よく収得賞金を重ね、なるべく少ないキャリアで大レースに向かうのが普通となった。
チューリップ賞も、キャリアの浅い馬が優勢という傾向がはっきりしてきている。
前走新馬・未勝利組はキャリアが浅いのが普通(未勝利組でキャリアがあるのは単に能力が低い可能性もある)なので、今回は前走で1勝クラス以上の競走を走っていた馬だけを対象にしよう。
過去10年の前走1勝クラス以上組についてキャリア別成績を見るとこうなる。
キャリア2~4戦の成績はほぼ同レベルだがキャリア5戦だと勝率・複勝率がぐっと下がり、キャリア6戦以上の馬は馬券に絡んでいない。
今年の登録馬は17頭で、そのうち新馬・未勝利組が4頭。残る13頭のうち4頭はキャリア5戦以上なので、それを軽視してしまえば買い目は組み立てやすくなる。
キャリア2~4戦組にも「ただキャリアが少ないだけ」で前走内容が良くない馬もいるので、それも軽視できる。過去10年の前走オープン組を見ても、前走6着以下だった馬は[1-0-0-18]でエリザベスタワーが勝った以外は全滅。前走1勝クラス4着以下も[0-0-1-17]で厳しい。
両方を組み合わせると、買うべき馬はそれなりに絞れてくるはずだ。