【中山牝馬S予想】先週の中山記念を手がかりに ジューンオレンジの巻き返しに期待
芝1800mはベストに近い条件
中山牝馬Sは同距離だった先週の中山記念と同じで、まだ上昇の見込める4~5歳馬が断然有利。最近10年の連対馬20頭中の16頭を4歳、5歳馬が占める。
ただ、こちらは引退時期の早い牝馬限定戦とあって、ベテランの牝馬は少なく、大半の出走馬は4歳馬か5歳馬。年齢ではマトは絞れない。
だが、先週の「中山記念」が手がかりにならないわけではない。4歳シックスペンスが1800m1分44秒8の快レコードで制し、きわどいハナ差同タイム2着がエコロヴァルツだった。中山牝馬Sには、エコロヴァルツが好タイムで勝った12月15日の「ディセンバーS」中山1800mを0秒2差の2着に追い詰めた5歳牝馬ジューンオレンジ(父ジャスタウェイ)が出走する。上がり3ハロン33秒8は、勝ったエコロヴァルツのそれを0秒2上回っていた。
ジューンオレンジは芝1800mをここまで2戦「1分46秒0、1分45秒4」で乗り切って、8着、2着。凡走例はなく、今回は2着したディセンバーSから負担重量1キロ減の54キロのハンデで出走できる利がある。
マイル戦の前走は11着(0秒8差)にとどまったが、短距離戦中心だった3歳時とは異なり、現在ではベストに近いと思える1800mなら巻き返しが可能だ。土曜日の天気予報から少し渋った馬場も考えられるが、重馬場で勝った星がある。ましてジャスタウェイ産駒。渋馬場は気にしない。
相手本線は、3走前の中山の紫苑S2000mをコースレコードの1分56秒6で勝っているクリスマスパレード。中山金杯は行く気になりすぎ、かかり気味に前半1000m通過58秒7は苦しかった。シンティレーションは6歳だが、まだ通算16戦。少しも衰えなどなく好調をキープしている。少し時計がかかる芝になっての穴馬は、好調時の動きを取りもどしている53キロのエミュー。
阪神の「フィリーズレビュー」は、逃げ=差し自在で1400m2戦2勝のルージュラナキラ(父アドマイヤマーズ)から手広く流したい。