GIを経験した馬は5頭が出走

　弥生賞では前走GI組が安定して馬券に絡んできた。過去10年でいうと、前走朝日杯FS組は[1-3-2-1]、ホープフルS組は[1-3-6-5]で、勝ち切れてはいないが複勝率は高い。

　今年の朝日杯FS組はミュージアムマイルだけ。2000mは黄菊賞を勝った距離だし、距離延長が気になる血統でもない。勝ち切れるかはともかく、馬券圏内は期待したいところだ。

　問題はホープフルS組。当時の3、5、6着馬はいずれも人気薄での好走だったし、4着だったジュタは若駒Sを挟んできた。

　ジュタはホープフルS時の人気順だと今回の4頭の中で最上位だし、シルシを回しやすい。問題は他の3頭だが、前走がフロックと思われて人気にならないなら逆に馬券上の魅力は増す。ファウストラーゼンなどは捲りが効果的だったのであの再現はないと思われそうだが、ファンがみんなそう考えるなら逆に買いやすくなる。

　前走1勝クラス組は過去10年[3-2-0-26]、勝ってきた馬限定でも[2-2-0-9]なので、極端に強いわけではない。ただ今回は強そうな2戦2勝馬が2頭いる。

　新馬→1勝クラスと連勝した馬は弥生賞だとあまり走っていないのだがスプリングSなど他の3歳春重賞では好成績。ナグルファルは内枠を引いたし、積極的な位置取りからスタミナの余裕を生かしたい。逆に、後のレースに向けた教育を意識しすぎて控えすぎると人気を裏切る危険がある。

　ヴィンセンシオはキレ味で勝負できるタイプではないので、ルメール騎手は位置を取るのではないか。隣同士の2頭が1コーナーまでにどのようなポジション取りをするかが注目だ。

　新馬勝ち2頭の評価は人によって分かれるだろうが、決め手を重視するならレディネス、中山適性を意識するならブラックジェダイトか。個人的には後者を推したい。