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【スプリングS予想】前走オープン好走組は不在 例年と異なるポイントは

  • 2025年03月14日(金) 18時00分
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2戦2勝マテンロウバローズの評価は


 スプリングSは過去10年、前走新馬組が[0-0-0-4]、未勝利組が[0-0-1-13]と走っていないレース。ただ今年は上位人気になる馬がいる。また、今年は前走オープン好走組がいないという特徴もある。この辺りが予想をする上で悩ましい。

 キングスコールは1戦1勝の前走新馬組だが、人気だろう。勝ったときの2、3着は後に走っているし、レコードタイムでの快勝だった。今年は前走オープン好走組がいないぶん、過去の傾向を覆して新馬組が走ってくる可能性は十分にある。ただ傾向は傾向なので、軸ではなくヒモで押さえたいところだ。

 ダノンセンチュリーも新馬組かつ人気。フィエールマン産駒でここまで唯一の新馬勝ち(ちなみにフィエールマン産駒の新馬2着は10回もある)だしベースの能力が高いのだと思うが、本質的にはもっと後の時期にもう少し長い距離で良くなるようにも思う。データ派として新馬組を2頭重視することはしたくないので、こちらを諦めるか、2頭とも△にするかで考えている。

 マテンロウバローズは2戦2勝。新馬→1勝クラスの2戦2勝馬は過去10年のスプリングSで[3-1-0-0]と4頭すべてが連対しており心強い。ここまでの勝ち方に正直派手さはないし、キレる脚を使える感じでもない。ただしぶとさがあるし距離延長も対応できる。消耗戦になってくれたほうがいい。

 レーヴブリリアントも前走1勝クラス勝ちだが平場を減量騎手で勝って連闘だし、こちらは一枚評価を下げておきたいところ。1勝クラス組については過去の傾向から惜敗組でも馬券になるので、ニホンピロデヴィンとフクノブルーレイクにも目を配っておきたい。

 前走オープン組は重賞で大敗してきた2頭。キャリアの浅さと前走時点での人気を考えると、優先したいのはピコチャンブラック。今回は距離短縮の一戦になるが、積極的に位置を取りたいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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