前走レース別成績から考える
阪神大賞典は芝3000mといういまの競馬では多くない距離設定なので、「筋金入りのステイヤー」を買いたくなる。
ただ一方で馬には格というものもあるわけで、距離適性があればそれを乗り越えられるのか、というのも気になるところだ。
結論を先にいうと、ある程度の格は必要だと思う。過去10年の阪神大賞典における、前走3000m以上に限定した前走レース別成績を見てみよう。
ここにおける天皇賞(春)というのは1年近く前(ちなみに昨年のシルヴァーソニック)なので横に置くと、連対馬を出しているのは重賞、オープン特別からは3着馬が1頭いるだけ、3勝クラスからは3着もない、ということになっている。
しかも前走重賞組で馬券に絡んだ6頭は、すべてが前走4着以内。前走が重賞であっても5着以下だった馬は馬券に絡んでいない。
別定GIIだから当然といえば当然だが、前走で3000m以上を使うような馬でも一定の格は必要だ。今回は前走が3000m以上という馬が5頭いるが、前走重賞4着以内という条件を満たすのはワープスピードのみ。まずはこの馬を尊重し、次に前走3000m未満組を検討し、最後に押さえとしてゴールデンスナップ(ステイヤーズS4着→万葉S1着)をシルシの対象にするかしないか、といったアプローチで考えたい。