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【阪神大賞典予想】距離適性だけでは厳しい

  • 2025年03月18日(火) 12時00分
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前走レース別成績から考える


 阪神大賞典は芝3000mといういまの競馬では多くない距離設定なので、「筋金入りのステイヤー」を買いたくなる。

 ただ一方で馬には格というものもあるわけで、距離適性があればそれを乗り越えられるのか、というのも気になるところだ。

 結論を先にいうと、ある程度の格は必要だと思う。過去10年の阪神大賞典における、前走3000m以上に限定した前走レース別成績を見てみよう。

回収率向上大作戦


 ここにおける天皇賞(春)というのは1年近く前(ちなみに昨年のシルヴァーソニック)なので横に置くと、連対馬を出しているのは重賞、オープン特別からは3着馬が1頭いるだけ、3勝クラスからは3着もない、ということになっている。

 しかも前走重賞組で馬券に絡んだ6頭は、すべてが前走4着以内。前走が重賞であっても5着以下だった馬は馬券に絡んでいない。

 別定GIIだから当然といえば当然だが、前走で3000m以上を使うような馬でも一定の格は必要だ。今回は前走が3000m以上という馬が5頭いるが、前走重賞4着以内という条件を満たすのはワープスピードのみ。まずはこの馬を尊重し、次に前走3000m未満組を検討し、最後に押さえとしてゴールデンスナップ(ステイヤーズS4着→万葉S1着)をシルシの対象にするかしないか、といったアプローチで考えたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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