自然に差しに回れる距離短縮馬を狙うのがベター

　今年から愛知杯の開催日程が移ってきたことで、今週は中京で土日に渡って二つの重賞が開催される。立場上は第三場のいわゆるローカル開催となるので、そこで二日連続で重賞が行われるのはかなり珍しいこと。加えてコース条件も全く同じというのは1986年以降だと過去に例がないと思われる。

　折角なので中京芝1400mのコースから考えていくと、スタートから向こう正面を一杯に使った先行争いが繰り広げられ、3コーナーまでの距離が約500mと比較的長い。スタートからしばらく上りが続くとはいえ比較的ペースは上がりやすく、加えて直線も400m以上あって長い。他の芝1400mコースは東京と京都はスローになりやすいし、阪神はペースこそ上がりやすいが内回りで直線が短いので他とあまり線で繋がらない。

　最大の特徴は内枠有利で、過去の成績を見ても1～4枠だけ買っておけば100％に近い回収率になるという簡単なお話。スパイラルカーブを下りながら回る中京競馬場の構造上、ワンターンで基本ペースが緩まない中コーナーに突入する短距離戦では今後もまず覆らないだろうから基本的な考えとして持っておく必要がある。


　さらに、短距離戦かつ直線が長いコースという条件から考えられるのが大型馬有利という事。基本短い距離になる程筋肉量が多い大型馬の適性が高くなるし、直線が長いほど馬格の大きさを活かしたストライドの長さを活かせることになるので、そういった結果が残るのは自然。


　メンバーを見ると、牝馬限定戦ということもあって賞金順で出走可能な18頭のうち9頭が前走1200mからの延長ローテに。自然とペースが引きあがりそうなので、自然に差しに回れる距離短縮馬を狙うのがベターになりそう。