競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・吉田順一トラックマンにファルコンステークス出走予定馬の中から3頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・吉田順一)
クラスペディア栗東・河嶋宏樹 牡3

▲3月13日撮影(c)netkeiba
千六の朝日杯FSは6着と健闘し、2度目の東京遠征で初勝利をつかんだ。1週前追いのCWではクビを外に傾けながら右手前のままで1F11秒0。太くて短いクビ差しと背中の短い筋肉隆々のコロンとした姿形からベストは千二~千四で、口向きや利き脚の面から左回りがベターの印象を受ける。ビシッと追われた1週前追いのみだが、あばらを見せて好状態を維持。
トータルクラリティ栗東・池添学 牡3

▲3月13日撮影(c)netkeiba
朝日杯S時はケイコに躍動感がなくハミ受けに課題を残し、体つきも細身でガレ気味。しかし今回は立て直した効果が見られ全体的に筋肉量がアップし、1週前追いもスムーズな口向きでシャープな伸び脚を発揮した。また新潟2歳S時よりは胸囲に厚みが出て上下差のバランスが整い、トモの容量自体もアップし丸み十分。成長力は確かで復帰戦が楽しみな臨戦過程。
パンジャタワー栗東・橋口慎介 牡3

▲3月13日撮影(c)netkeiba
朝日杯FS時は舌がハミを越して1F11秒7。ただ集中力が高くリズミカルだった京王杯2歳S時ほど心身のバランスは整っていなかったか。今回の1週前追いは少し外に張る程度で口向きはスムーズ。関東遠征後の前走時に比べ今回は全体的に丸みがあり、父産駒らしいガチッとした体型に戻ったのはプラス材料だ。脚元と走法と口向きから左回りの千四はベストだろう。