【愛知杯予想】今年から条件を変え早春の重賞に 人気筆頭クランフォードは時計勝負も大歓迎
6頭出走の芦毛馬たちにも要注目
中京の「愛知杯」は何度も施行条件を変えてきた。今年からは2月の「京都牝馬S」を受け継ぎ、中京芝1400mの新「愛知杯」になった。イメージしにくいが、中京芝のこの距離の重賞は土曜日の「ファルコンS」、夏の「中京2歳S」と合わせ年間に3競走。ここは土曜のメインを入念に振り返りながら、中京芝1400mの特徴を再確認したい。
昨年は変則開催で計29日間も使用された中京の芝だが、今年になってAコース使用は前開催と合わせここまで8日間。傷みは少ない。良馬場なら1分20秒前後か。
人気の1頭4歳牝馬クランフォード(父ブリックスアンドモルタル)は、重馬場でも勝っているが、2走前の中京芝1400m1分19秒0はコースレコードであると同時に、JRAレコードタイだった。先行型の4歳牝馬だけに展開に注文はつくが、良馬場の時計勝負になるのは大歓迎。
同じ父を持つ、同じ初年度産駒のゴンバデカーブースは2歳秋に1分33秒4でサウジアラビアRCを快勝。最後方から東京の芝を直線一気だった。父の芝G1での5勝も中位差しに集中する。クランフォードも先行一手とは限らない。まだ今回が9戦目、レース運びに幅が増して不思議ない。父が本格化して米の年度代表馬、芝牡馬チャンピオンに輝いたのは5歳時のこと。母も5歳時に当時の1600万下の新春Sを勝っている。また、祖母は北米で27戦15勝のタフな馬だった。
相手は絞れないが、今年の愛知杯には芦毛の牝馬がカピリナ(父ダンカーク)を筆頭になんと6頭も出走する。みんな快速タイプだけに総崩れはないはずだ。人気薄の伏兵では昨年のフィリーズレビューを勝ち、桜花賞も0秒3差5着だった外国産馬エトヴプレを買いたい。
「阪神大賞典」も芦毛の牝馬ゴールデンスナップから入る。父ゴールドシップはこのGII阪神大賞典は3戦3勝だった。時計はまだ大きく短縮できるはずだ。