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「(枠は)誰が決めてんねん(笑)」内有利の馬場で外枠ばかりだった1週間を“ボヤキ回顧”

  • 2025年03月25日(火) 18時01分
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太論

▲先週は8枠が多く、苦しんだ1週間…(撮影:稲葉訓也)


先週は、通常の園田開催を終えると、日曜日は佐賀のネクストスター西日本(エイシンハリアー2着)、そして今日は高知の黒船賞(エコロクラージュ6着)で騎乗と、目の回るようなスケジュールを精力的にこなしている小牧騎手。その最中には、久しぶりに教養センター時代の同期とお酒の席を設けたり、JRAの同期たちの動画を楽しんだりと、つかの間の余暇を満喫しているそうです。今回の『太論』では、先週の競馬も含めたそんな1週間を回顧。どうぞお楽しみに!

(取材・構成=不破由妃子)

まさかこんなに早くJRA勢と交流重賞で戦えるとは


──日曜日は、佐賀のネクストスター西日本(JRA重賞級認定)にエイシンハリアーで参戦。圧倒的1番人気のジュゲムーン(高知・赤岡修次騎手騎乗)が逃げ切ったわけですが、エイシンハリアー(2着)も力を見せましたね。

小牧 折り合いがついて、「完璧やな」と思いながら4コーナーを回ってね。ジュゲムーンは逃げるまでに絡まれていたし、ペースも速かったから、4コーナーでは勝つかと思ったんやけどなぁ。まぁ相手は全日本2歳優駿でも5着にくるくらいの馬やから、相手を褒めるしかないね。それにしても、2頭でぶっち切りやったね。

──3着以下とは7馬身離れていましたからね。

小牧 うん。エイシンハリアーも走るね。ゲートも上手いこといったし、速い流れでも全然大丈夫やった。逆に乗りやすかったくらいやわ。

──そういえば、ネクストスター以外にも3鞍エキストラ騎乗されていましたね。

小牧 佐賀はジョッキーが少ないから、園田からも何人かよう乗りに行っていて。僕も早くから「1回きてくれ」って言われていたんやけど、ようやく行けましたわ。後半の7R(ナッシングオンユー2着)と8R(ラヴァーズアイ6着)で乗っていた馬は、同期の渡辺博文くんのとこの馬でね。

──福山でジョッキーをされていた方ですね(2013年に佐賀に移籍)。

小牧 そうそう。何年か前に調教師になって。昨日(日曜日)の夜は、渡辺くんらと宴会や。同期といえば、 netkeibaTVの20期生の動画見たよ。僕も同期なんやけどなぁ…と思いながら(笑)。

──そうだ! 小牧さんも2004年デビュー組!

小牧 そうやで。特別参加したかったわ(笑)。みんな楽しそうやったし、面白かったです。

──さて、火曜日(今日)は同期の川田(将雅)さんも参戦する黒船賞。この『太論』が更新される頃にはすでに結果が出ているわけですが、エコロクラージュの手応えは?

小牧 さすがに相手が強いわ。川須のシャマルもいるし、それこそ川田のエンペラーワケアは、前走(フェブラリーS)プラス12キロで5着でしょ? あの馬、相当強いよ。僕のエコロクラージュもいい意味でわからないところがあって、まだ底が見えない馬やから、そのあたりには面白さがあるけどね。それにしても、まさかこんなに早くJRAのジョッキーたちと交流重賞で戦えるとは。僕もそうだし、彼らも思ってなかったんちゃうかな。

──それだけの馬を任されているという証拠ですね。さて、先週の園田開催は、めずらしく1勝止まりで…。

小牧 僕が勝ったレースもそうやけど、先週勝ったのは逃げ馬ばっかり。馬場がもう明らかに内有利で、そんななか僕は外枠ばっかり。

──確かに8枠が多かったですねぇ。

小牧 思わず「なんで?」って言ったよ。「誰が決めてんねん」と(笑)。先週に限れば、外枠はもう無理でした。外枠からでも逃げたら大丈夫やけど、逃げるまでの馬もおらんかったしね。

──確かに、4角先頭じゃないと勝てない週だなぁと思いながら見ていましたが、やはり馬場の影響ですか?

小牧 普段は内を重くしているけど、雨で砂が流れてね。でも、時計は掛かる。なんか不思議な馬場やねん。あれだけみんなが内ばっかりを狙うと競馬が危ないから、今週からはたぶん内が重たくなるわ。で、今度は僕が内枠ばっかりになるねん、きっと(笑)。

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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