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【高松宮記念予想】6年ぶりの良馬場開催が濃厚 適正から見る各馬の評価は

  • 2025年03月28日(金) 18時00分
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ナムラクレアに展開向くか



 実に5年連続で重馬場か不良馬場となってきた高松宮記念だが、天気予報によると金曜午後以降は雨マークなし。今年は良馬場で実施できるのではないだろうか。

 ナムラクレアは明けて6歳になったが、阪神Cの内容からも衰えはない。レース間隔は開いているが、鉄砲はきくタイプ。むしろ前哨戦を使うと本番に向けてパフォーマンスを落とすこともあるので、このローテでよいと思う。あとは展開。脚質的にどうしても自分では競馬を作れず、展開が向くよう祈ることになる。

 サトノレーヴはレベルの高い香港スプリントで3着だから力はある。ただこの馬は渋り過ぎない程度に雨が来たほうがよかったかもしれない。こちらは自在性のある馬だけに、どんな戦法をとるのか楽しみだ。

 マッドクールはもともと中京巧者と言われていた馬だし、7秒台の決着にも対応できる。地力上位は明らかで、ここまでの3頭が全員崩れるシーンは想像しづらい。

 ルガルは香港スプリントで大敗したが、力負けというよりレースに参加できなかったという印象。外枠を克服したスプリンターズSのように、いまいちどチャレンジャーして積極的な競馬をすれば結果は変わってくるはずだ。

 トウシンマカオは横山武史騎手で競馬の仕方が変わってくるかどうか。さすがに前付けはないだろうから、差しの範疇でもどの程度の位置になるか。組み合わせとしてはナムラクレアとセットの馬券がイメージしやすい。

 ママコチャは良馬場歓迎のはず。1キロ加増で勝ったオーシャンSはさすがだったが、オーシャンSが本番にあまり繋がっていないことと、今年のオーシャンSがかなり前残りだった点は気になる。こちらを買うなら他の先行タイプと組み合わせたい。

 その場合、候補の1頭になるのがビッグシーザー。昨年は馬場を考えるとノーカウントでよいし、なにより馬の充実度が違う。極端な時計にならなければある程度粘れると見ている。

 馬券上の妙味ということで書いておきたいのがエイシンフェンサー。シルクロードSは本番に繋がっているレースだが、人気薄での連勝だけに今回も配当はつきそう。少し時計がかかってくれれば馬券圏内も可能だろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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