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「クリストフ、鬼かと思った(笑)」 シランケドとの勝利の裏側にあった前週の“苦い思い出”とは

  • 2025年04月01日(火) 18時02分
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ミルコレビュー

▲ミルコ騎手がシランケドと挑んだ中山牝馬Sを回顧(撮影:下野雄規)


3月は重賞2勝を挙げ「本当によかった!」と満足げなミルコ騎手。なかでも3月8日に中山競馬場で行われた中山牝馬ステークスは、シランケドとともに直線での叩き合いを制して見事勝利を挙げました。

しかし、その裏には前週の“苦い思い出”が蘇り「また負けるかな…」とネガティブになった瞬間もあったのだとか。レースを振り返りながら、相棒との今後の展望も語ります。

(取材・構成=森カオル)

「レコードで走ったのに…」前週のリベンジを果たす勝利


──3月は中山牝馬Sをシランケドで、ダイオライト記念をセラフィックコールで勝利するなど、うれしいことが続きましたね。

ミルコ ありがとうございます! いやぁ本当によかった。でも、そのあとは…。なかなか上手くいかないね。重賞をふたつ勝ったし、これでいい流れに乗れるかなと思ったんだけどなぁ。頑張るしかない!

──桜花賞にはリンクスティップが控えていますし、テンション上げていきましょう! さっそくですが、今週は中山牝馬Sの回顧を。あの日の騎乗はあのレースだけだったんですよね。まさに一鞍入魂。

ミルコ そうなの。ひとつしか乗らないのも悲しかったけど、それより前の週の中山記念で負けていたでしょ?

──ああ、同じ牧浦厩舎のエコロヴァルツ。ハナ差でしたね。

ミルコ そう! レコードで走ったのに負けた…。

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▲レコードで走破も2着に「クリストフ、鬼かと思った(笑)」(撮影:下野雄規)



──しかも、完璧な競馬だった。

ミルコ あれは上手く乗れましたね。でも負けた…。あれは負けると思わなかったね。僕、中山記念は3回勝ってますね。ヴィクトワールピサ(2011年)とドゥラメンテ(2016年)とネオリアリズム(2017年)。だから、自信を持って乗れました。でも、最後にまたクリストフにやられた。悔しかったなぁ。クリストフ、鬼かと思った(笑)。それもあったから、牧浦先生のためにも中山牝馬Sは勝ちたかったね。ホントに勝ててよかった!

──前走の魚沼Sは、新潟の外回り2000mを意識して、あえてスタートは出して行かなかったとおっしゃっていましたが、今回は少し促して行った感じでしたね。

ミルコ 中山1800mは最初のコーナーが近いし、外目の枠だったし、馬場もちょっと緩かったから、あんまり後ろになるのは嫌だなと思ってましたね。すぐにスピードに乗れたし、中団のいい位置を取れました。それに、久々でちょっとボーッとしていたから、出して行くくらいでちょうどよかった。

──ときにガツンと掛かってしまうこともある馬ですが、道中のリズムはいかがでしたか?

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Road to No.1 世界一になる / ミルコ・デムーロ
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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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