こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、阪神競馬場で行われる大阪杯(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
気になるデシエルトの存在
まずはコースの特徴について。
阪神芝2000mはスタート直後に上り坂があること、1コーナーまでの距離が短めであること、1~2コーナーの角度が急であること、これらによって前半はペースが流れにくくなっているが、内回りコースらしく残り4~5Fからペースアップするロングスパート勝負となり、持久力が問われやすいコースとなっている。
次にレース傾向について。
コース傾向通りラスト4~5F、早ければ残り6F辺りからペースアップすることが多くなっているものの、前半のペースはそれほど速くなく、それに加えてBコース替わりの初週に行われる(21~23年は除く)ということも相まって、先行馬や内を立ち回った馬の好走が目立っており、GI昇格後の過去8年の勝ち馬は全て3角5番手以内に位置していた馬であり、また、6番人気以下で好走した馬は全て3枠以内か内から2頭目までをロスなく立ち回ってきた馬であった。
さらに、GI昇格後の過去8年では前走から継続騎乗で臨んできた馬の好走も目立っている一方で、前走から乗り替わりで臨んできた馬は不振傾向が強くなっている。これは有力馬が多く集ってお手馬が被ったり、ドバイミーティングと同じ週に開催されて多くの上位騎手が不在であったりすることが主な要因と考えられる。
以上のことをふまえて今年のメンバーを見てみると、乗り難しさがあって前走でも暴走気味に逃げてしまったデシエルトが今回もテン乗りで臨んでくるので、例年よりも序盤からペースが流れ、差し馬が有利になる可能性があることは頭の中に入れておきたい。
【上位人気想定馬ジャッジ】