【大阪杯予想】ジャスティンパレスの反撃に期待 難解な流れを読む一戦
人気割れで至難の展開も
日曜日の午前中は雨の予報もある。渋馬場になるほどではないと思えるが、馬場状態は少しタフになる。また、内回りの阪神2000mだけに落ち着いたペースなら先行型有利だが、金鯱賞で難しい展開を演出したデシエルト(鞍上は初騎乗)と、ホウオウビスケッツが再び対戦するので、流れを読むのは至難。上位人気は割れている。
今回は実戦を想定して3週連続CWコースで追ったジャスティンパレス(父ディープインパクトの事実上の最終世代)の反撃に期待したい。2023年の天皇賞(春)3200mを制し、菊花賞3000mの好タイム3着馬。全5勝が2000m以上だけに長距離型とされるが、イクイノックスの0秒4差2着だった4歳時の天皇賞(秋)は自身1分55秒6。スピード能力がなければ不可能な記録だ。
母パレスルーマーの全5勝は6F~8、5F。半兄パレスマリス(父カーリン)は12Fの米ベルモントSの勝ち馬だが、他の6勝はすべて9F以下。ジャスティンパレスはアメリカ色の濃い血統背景だけに、ステイヤーというタイプでもない。
追い出してエンジン全開になるのが遅いため、昨年の天皇賞(秋)2000mの0秒3差の4着は、脚を余して自身の上がりは33秒0だった。続くジャパンCもスローの流れにはまって、前半はずっとなだめ通しながら、上がり33秒3で0秒5の5着。有馬記念はスローの中団でもまれたあと、4コーナー手前で挟まれて後退する不利があり、そこから盛り返して0秒5差5着。昨年後半は悔いの残るレースばかりだった。
今回の流れは読みにくいが、前半スローなら中盤から内回りの2000mを意識して早めにスパートする馬が出現するはずだ。1着賞金3億円のビッグレースで、先行馬崩れを待っている馬はいないと考えたい。先行型有利とされる阪神の内回りだが、逆に、差し馬向きの展開もありえる。不器用そうにみえてジャスティンパレスは阪神の芝「1、3、1、3」着。コース巧者に近く、追い込み一手型でもない。
相手本線は充実を示す4歳シックスペンスと、巻き返しの気配が見えた実力馬ボルドグフーシュ。モレイラ騎手のステレンボッシュ。穴馬にはデキ絶好のアルナシームを加えたい。