こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、阪神競馬場で行われる桜花賞(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
前走チューリップ賞組が…
まずはコースの特徴について。
阪神芝1600mは向こう正面半ばからのスタートで、最初のコーナーである3角までの距離が長く、序盤はある程度ペースが上がるが、コーナーに当たる中盤の2Fで一旦息が入りやすく、ラスト3Fで再び加速して直線勝負となり、瞬発力が問われやすいコースとなっている。
次にレース傾向について。
以前は阪神JF→チューリップ賞→桜花賞というのが牝馬クラシック路線での王道ローテとなっていて、実際に2015年~2020年においては、前走チューリップ賞組が[2-6-4-19]と他のレースよりも好走馬を多く出していた。ただ、近年はステップレースを使わずに本番に臨むことが主流になってきたことにより、阪神JFの上位馬を中心にチューリップ賞を経由せず桜花賞に臨むことが増え始め、チューリップ賞のメンバーレベルが以前よりも低下していった。
上の表は過去4年の前走レース別成績だが、チューリップ賞組の成績が以前よりも振るわなくなってきているのが見て分かる。その一方で阪神JFから直行で臨んできた馬が非常に高い確率で好走しており、当日8番人気以下の人気薄だった3頭を除けば、[3-2-0-0]という完璧な数字が残っている。
また、前走着順別成績でも顕著な結果が出ており、過去10年で好走馬の大半は前走3着以内だった馬となっていて、前走4着以下だった馬はかなり苦戦を強いられている。
以上のことをふまえると、今年も阪神JFから直行してきた馬を重視するべきなのだろうが、昨年の阪神JFは例年と違って京都開催だったので、阪神で行われる桜花賞と繋がるかどうかには疑問符が付くのが正直なところ。また、チューリップ賞もメンバーレベルが低い一戦だったので、今年においては別路線組を重視するのが得策と言えそう。
【上位人気想定馬ジャッジ】