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【皐月賞予想】クロワデュノール1強に馬券で対抗する方法はあるか?

  • 2025年04月15日(火) 12時00分
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ホープフルSは必ずしも皐月賞に直結しない?


 皐月賞はクロワデュノールの一本かぶりになりそうだ。同じコースのホープフルSを勝ったうえに、これまで先着してきた馬がその後に活躍しているので当然と言えば当然である。

 ただ、ホープフルSは意外と皐月賞に直結はしていない。GI昇格後の勝ち馬で皐月賞に出走した馬は[2-0-0-4]で、サートゥルナーリアとコントレイルが勝った一方、ダノンザキッドとレガレイラは1番人気で大敗している。GII最終年の勝ち馬だったレイデオロも皐月賞では5着だった。

 ホープフルSの2、3着馬はさらに厳しく、GI昇格後[0-0-0-10]。皐月賞で3番人気以内になった馬がいないとはいえ、ちょっと物足りない結果である。同じコースであることとレースの性質は必ずしも直結しないのかもしれない。

 ちなみに、クロワデュノールが勝っているもうひとつの重賞、東京スポーツ杯2歳Sの勝ち馬が皐月賞に出走したケースは過去10世代[1-1-0-4]で、皐月賞をコントレイルが勝ちイクイノックスが2着した一方、サトノクラウンとワグネリアンなどが1番人気で大敗している。

 同様に1800m以上の重賞について過去10世代の勝ち馬が皐月賞に出走したケースを調べると、
回収率向上大作戦


 といった感じ。結局のところ、この重賞を勝ってくれば安泰というものはないし、本番に近い時期の重賞を勝ってきた馬はやはり侮れないという印象もある。

 もちろんクロワデュノールがサートゥルナーリア、コントレイル、イクイノックスといった馬たちと同じレベルという可能性もあるので、消すようなことは考えられない。しかし最近の重賞を勝ってきた馬と軸2頭にしてマルチを回すとか、もっと思い切ってクロワデュノール以外の馬からフォーメーションを展開しても、そうおかしな予想ではないように思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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