昨年の皐月賞は1分57秒1で決着。それまでのレースレコードを0.7秒も更新した。

　中山芝で路盤改修が行われた2014年末以降、中山の路盤は年々進化。一昨年5回開催以降はさらに速い時計を出せる路盤へと進化している。

　その成果もあり、芝1800mと2000mは昨年秋以降にコースレコードが更新された。速い時計を出しやすい路盤になっている。

　今春の開催は開幕週から芝の塊がよく飛んでいたように、野芝の成育が悪かったが、気温の上昇とともにそれも改善。Bコースに替わった先々週の方が開幕週よりも路盤の状態は良くなっている。

　さらに今週からはCコース替わり。開催前半で悪かった部分の馬場もカバーされる。大量の雨が降らない限り、今春のなかでは最も走りやすい馬場コンディションになりそうだ。昨年同様、時計が出やすい馬場になれば、外からの差しを決めやすい馬場になるだろう。

　レコード決着だった昨年もトラックバイアスは「外有利・差し有利」だった。逃げた馬が最下位。2番手通過馬が14着、3番手通過馬が15着。先行した馬は不利。掲示板にのった5頭のうち4頭が5枠より外だった。

　末脚のしっかりしたタイプ、そのなかでも軽めの馬場コンディションが得意な馬を狙いたい。


　マスカレードボールの前走共同通信杯はトラックバイアス「　・差し有利」と判定。逃げた2番人気馬がブービーに凡走。後方待機馬が恵まれたレースのなかで、前半は最下位に敗れたワンモアスマイルと同じようなポジションにいながら勝ちきる好内容。

　過去4戦の馬場コンディションは新馬戦が「稍軽い」。アイビーSが「軽い」。ホープフルSが「稍重い」。共同通信杯が「標準」。戦歴から軽めの馬場コンディションを得意とするのは明らか。

　唯一の敗戦となる2走前のホープフルSはトラックバイアスは「内有利・　」と判定したレースで大外枠。同じコースだが、昨年の皐月賞とは真逆のトラックバイアス。

　今年の皐月賞も昨年と似たようなトラックバイアスであれば、マスカレードボールにとっては絶好の馬場。同コースのホープフルSで人気を落とすようなら馬券妙味も十分だ。

　当日のトラックバイアスを見極めた最終予想はウマい馬券で公開する。

　殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の皐月賞の予想はレース当日までにウマい馬券で公開！