こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、中山競馬場で行われる皐月賞(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
初のCコースでの開催もポイントに
まずはコースの特徴について。
中山芝2000mはスタート後100mから1、2コーナーの中間まで上りが続くこともあり、前半は緩めの流れになりやすいが、向正面のラスト1000m辺りから早めにペースアップすることが多く、ロングスパート勝負となって持続力が問われやすいコースとなっている。
ただ、皐月賞においてはフルゲートのGIレースということで、序盤の位置取り争いが激しくなりやすいということもあり、前半からペースが流れることが多く、持続力に加えて追走力の有無も非常に重要な要素となっている。
次にレース傾向について。
馬場によって好走馬のタイプが大きく異なっているのが特徴的で、勝ち時計が1分57秒〜58秒台で決着した年はロゴタイプ、ペルシアンナイト、ダノンキングリー、ジャンタルマンタルといったマイル適性が高い馬の好走が多く、一方で勝ち時計が2分を超えた年はエフフォーリア、タイトルホルダー、ゴールドシップ、ヒルノダムールといった中長距離色が強めの馬の好走が多くなっていた。
また、馬体重が重い馬の好走も目立っている。
上の表は過去10年の馬体重別の成績だが、480kg以上あった馬の好走率が高くなっているのが見て分かる。さらにそれを勝ち時計が1分59秒を切った年に限ると、以下の表のようになる。
460〜479kgだった馬の成績が低下する一方で、500kg以上ある大型馬の好走率が高まっており、高速馬場で行われそうな際には注意が必要な存在となるだろう。
そして、Bコース3週目に開催されていた例年と違い、今年は初めてCコース替わり初週に行われることも重要なポイント。それにより、天気が良ければ最終週でも内側の馬場が比較的良好なことが想定される。したがって、例年よりも内を立ち回ってきた馬の好走が増える可能性があることは頭の中に入れておきたい。
【上位人気想定馬ジャッジ】