こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、東京競馬場で行われるフローラS(GII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
今年は例外の可能性が
まずはコースの特徴について。
東京芝2000mは1コーナー奥のポケットからのスタートで、2コーナーまでの距離が非常に短いことから、ポジションを取りやすい内枠が有利となり、反対に外枠は不利となりやすい。また、大箱で直線が長いコースということもあって道中はペースが緩むことが多く、概ねラスト3~4Fの勝負で瞬発力が問われやすいコースとなっている。
次にレース傾向について。
この時期の3歳牝馬にとって2000mは未経験の距離であることが多いので、基本的には終始ペースが緩みやすいこと、そして開幕週に行われること、これらによって先行馬やロスなく立ち回りやすい内枠の好走が多くなっており、過去10年の3着以内好走馬30頭のうち17頭が4角5番手以内で通過した馬であり、また、30頭中18頭が4枠以内の馬であった。
つまり、外枠の差し馬にとっては非常に厳しいレースとも言え、過去10年で4角7番手以下かつ6~8枠で3着以内に入った馬はわずか4頭で、その4頭が好走したのはいずれも前半1000mが60秒を切った年だったので、スローペース想定だとやはり狙いは立ってこない。
また、過去10年の人気別成績をまとめると以下のようになる。
9番人気以下から7頭も好走馬が出ているように、人気薄の台頭も十分に期待できるレースだが、この7頭はいずれも4角4番手以内、もしくは4枠以内に入っていた馬であったので、人気薄を狙うにしても、内枠か先行馬の中から選ぶのが得策と言えるだろう。
以上のことをふまえて今年の登録馬を見てみると、タフな流れに持ち込んで持続力を生かしたいであろうロートホルンがいるので、この馬が抽選を突破して出走してきた際には、外枠の差し馬の台頭にも注意する必要がありそうなことは頭の中に入れておきたい。
【上位人気想定馬ジャッジ】