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【QE2世C予想】QE2世Cでも注目の傍流の血

  • 2025年04月25日(金) 19時00分
今週末はクイーンエリザベス2世カップ!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

海外競馬でも注目の母父マンハッタンカフェ


 安田記念では日本馬を圧倒。サウジCではフォーエバーヤング、ドバイターフではソウルラッシュと激闘を重ねたロマンチックウォリアー。

 オーストラリアの名牝でクイーンエリザベスSでもローシャムパークを圧倒して優勝したヴィアシスティーナ。

 この2頭には「血統の共通項」と「日本生産馬にはない強み」があります。

 それは「傍流の名血アホヌーラ」の血を持つこと。その血の相乗効果を生み出すレベルの高いノーザンダンサー系種牡馬と交配されていることです。この配合はJRAの生産馬ではなかなか実現できません。

 JRAの芝競馬は、長い間父ノーザンダンサー系が手薄な状態が続いています。今年のJRAの芝の勝ち星ランキングも1位〜7位はすべて父が非ノーザンダンサー系の種牡馬。

 JRAの競馬でも、父ノーザンダンサー系の方がその他の系統よりも適性面で有利なレースはあります。たとえば、今年の弥生賞は父ノーザンダンサー系の出走はファウストラーゼンのみ。その有利さも生かして優勝。

 昨年の信越Sでもマル外の父ノーザンダンサー系が1、2着。馬連は354倍。

 どちらのレースも日本では非主流適性である欧州指向の馬力が強く問われたため、日本よりもノーザンダンサー系の層が厚く、レベルも高い「欧州で生産されたノーザンダンサー系」の産駒が有利なレースになりました。

 いうまでもなく、海外のレースの方がノーザンダンサー系が適性面で有利になることが多いので、日本よりもノーザンダンサー系の淘汰のレベルが高い外国生産馬が有利なレースは多いです。

 さらに、先に述べた「アホヌーラ」の血によってノーザンダンサーのスケールをよりアップされた配合馬に日本馬が敗れているのも興味深い事象です。

「傍流の血によるスケールアップ効果」を知っていることは世界中の馬券ゲームでも有利。オーストラリアのクイーンエリザベスSでも単勝32.9倍の人気薄で3着に走ったトムキトゥンを推奨。

 トムキトゥンも勝ち馬のヴィアシスティーナ同様、アホヌーラを持つ馬。さらにアホヌーラと相乗効果を生み出しやすいマキャベリアンを母系に持つ馬。レース前にアホヌーラの血の威力を解説。「配合のスケールに比べてオッズがおいしすぎる」と馬券でも推奨しました。

 アホヌーラは傍流系統(ヘロド系)。名種牡馬アクラメーションやマキャベリアンのスケールを高める効果があります。古くから名馬は傍流の血を絶妙にブレンドされた馬は多いのです(これが配合概念のニックスと密接な関係にある)。

 なお、ホープフルSを勝ち、皐月賞でも2着のクロワデュノールの母父はケープクロス。ノーザンダンサー系種牡馬でその母父もアホヌーラ。「質の高いノーザンダンサー系+アホヌーラ」の血によってスケールアップがされやすい配合です。

 重賞レースでは「自己ベスト」を更新する馬を予想することも重要な局面が多いです。とはいえ、それを過去走(馬柱)から予想するのは難しいため「スケールの高い馬を出しやすい血統」から上昇を予想する手法が有効となります。

 よって「スケールを高めやすい傍流血統」を持つ馬を知っていることは、馬券ゲームでも有効なオプションのひとつなのです。

 日本の馬産でも「傍流の血」の効果によって産駒のスケールアップに貢献する注目の種牡馬(母父)はいます。

 その代表の種牡馬がマンハッタンカフェ。同馬の父はサンデーサイレンスですが、母は傍流血統。牝系は傍流血統の宝庫であるドイツ牝系馬。このタイプのサンデー系種牡馬は日本でも希少な存在です。

 マンハッタンカフェは昨年以降のJRAの芝重賞でのブルードメアサイアーランキング(母父の勝ち星)は2位。1位はディープインパクトが圧倒していますが、母父マンハッタンカフェは勝率と複勝率はディープインパクトを上回り、複勝回収率もプラス。「母父からのスケールアップ」の確率はディープインパクトを凌ぐほど。「スケールを向上させやすい傍流血統を狙うことは馬券期待値も高い」ことが数字でも示されています。

 思い返せば、先日のドバイターフでロマンチックウォリアーに勝利したソウルラッシュも母父はマンハッタンカフェでした。

 クイーンエリザベス2世Cに出走予定のタスティエーラも母父はマンハッタンカフェ。父サトノクラウンも欧州からの持ち込み馬。香港ヴァーズの勝ち馬。自身も血統面からはまだ上昇余地を残しており、今回が自己最高パフォーマンスを発揮する可能性も秘めます。父のリベンジを果たすチャンスでもあります。

 日本プールでの馬券妙味は海外勢になりますから、その辺についてはウマい馬券で解説します。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のクイーンエリザベス2世C予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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