
▲昨年はテーオーロイヤルが優勝(c)netkeiba
一昨年から大規模に改修された京都の芝は排水機能が抜群に優れている。野芝自体も大半の部分がエクイターフ。これまで最も路盤の状態が良くなりやすかった東京芝と同等である。
3回開催の開幕週だった先週の京都芝は前開催終了後の気候が良かったことにより、芝の生育が良く、路盤の状態は絶好。
週中降雨の影響もほぼなく、全てのレースで馬場コンディションは常時「軽い」状態。非常に走りやすい馬場。
今週は週中、週末ともに路盤に影響を与えるほどの雨は降らない。引き続き軽めの馬場コンディションが想定される。
馬場改修以前の路盤で行われていた天皇賞(春)では先行、内を通った馬が恵まれて波乱になることも多かったが、改修された現在の路盤で軽めの馬場コンディションになった際には直線で速い脚を使う方が高いパフォーマンスを発揮できる。2020年以前のようなレースパターンは今後、少なくなる。
似たような路盤の東京芝でも近年は特に末脚の要求度が高まっているのと同じ構造だ。
改修された2023年以降、京都芝は雨の影響を受けていたり、路盤の状態が安定していなかった開催もあった。外回り2400m以上の重賞が馬場コンディション「軽い〜稍軽い」の間で行われたケースは2023年の菊花賞、2024年の天皇賞(春)、2024年の京都大賞典の3回しかない。
この3回では3着内に好走した9頭のうち7頭が上がり3位以内。
末脚のしっかりしたタイプ、そのなかでも軽めの馬場コンディションが得意な馬を狙いたい。

▲今週の推奨馬ジャスティンパレス(c)netkeiba
ジャスティンパレスは一昨年の当レース勝ち馬。ただし、当時は前日から当日にかけての雨量が非常に多く、JRAの馬場発表では「稍重」。私の判定した馬場コンディションは「標準」と判定していた。
以降はGIを使い続けているが、馬場コンディションが「標準〜重い」の際と「軽い〜稍軽い」だった際を比較すると明らかに「軽い〜稍軽い」で内容が良い。
馬場コンディション「軽い」で直線が長いコースだった2023年と2024年の天皇賞(秋)はどちらも好内容。
一昨年に勝利した時よりも今年の方がこの馬に向いた馬場。近走に比べると今回は相手関係も楽。
殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の天皇賞(春)の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!