
▲“マジックマン”の凄さを解説!(撮影:林真衣)
今週は、この春、高松宮記念、桜花賞、皐月賞を制覇したモレイラ騎手についてのユーザー質問にお答えします。
まさに“モレイラ旋風”── その活躍にミルコ騎手も「勝ちすぎだな(笑)」と思わずポツリ。そんな彼から勉強しようと、ずっと見ていたというミルコ騎手が、活躍の秘訣をジョッキー視点で徹底解剖します。「いい馬に乗っているのも間違いないけど、それだけじゃない」という凄さとは一体。
(取材・構成=森カオル)
Q「ミルコさん、こんにちは! 初めて質問させていただきます。この春は、モレイラ騎手が高松宮記念、桜花賞、皐月賞を勝つなど大活躍でしたが、ミルコさんから見ても彼の技術は凄いのですか? どこが優れているのか、具体的に教えてほしいです」(まご茶漬けさん)
ミルコ 彼は天才ですね。本当に上手だと思う。桜花賞と皐月賞のときもそう思ったけど、東京スプリント(4月16日・大井11R・JpnIII)も勝っちゃうんだから…。
──ああ、エートラックス。確か4番人気でしたね。
ミルコ 僕、あの馬とは前走のかきつばた記念もその前の兵庫ゴールドトロフィーも一緒に走っていて、僕の馬(サンライズホーク)のほうが上にきてたね。だから、まさかあの馬が勝つとは…。モレイラが乗ったら、なんかめっちゃ走った。やっぱモレイラ凄いなって思った。

▲東京スプリントでのエスコートに「やっぱモレイラ凄いな」(撮影:高橋正和)
──ミルコさんのサンライズホークはクビ差の2着。前残りのなか、後方からいい脚で伸びてきたんですけどね。あと一歩だった。
ミルコ そうね。1200mは僕が初めて乗ったとき(2023年8月15日・クラスターC9着)以来の超久々だったし、いつもあんまりよくない内枠(2枠3番)だったのに、凄く頑張ってくれました。でも、モレイラにやられた(苦笑)。
──そのモレイラ騎手について、「どこが優れているのか、具体的に」ということですが。
ミルコ 一番は、乗る馬の