25日、東京競馬場で行われる優駿牝馬(オークス)。牝馬クラシック第2戦にふさわしい豪華メンバーが集結し、女王の座を懸けて火花を散らします。
競馬ビギナーの方や「久しぶりに競馬を観る」という皆さまのために、今年の勢力図と過去データをわかりやすく解説。予想に役立つ情報はもちろん、“これを読めばもっとオークスが楽しみになる”完全ガイドをお届けします!
(構成:中山靖大)
エンブロイダリー/C.ルメール騎手

(撮影:下野雄規)
桜花賞をクイーンCからのローテーションで勝利したのは、近10年だと同馬と22年のスターズオンアースのみ。スターズオンアースが後にオークスを制し二冠を達成していることから、同馬には心強いデータとなっている。クイーンC勝ち馬自体が当レースと相性が良く、桜花賞だと複勝率20%しかないのに比べ、オークスでは複勝率50%とジャンプアップ。オークスでベタな人気馬が桜花賞馬、ベタな穴候補馬がクイーンC勝ち馬というイメージはあるが、両方のキャラクターを持ち合わせる、レアな馬が今年は出走する。
アルマヴェローチェ/岩田望来騎手

(c)netkeiba
昨年の阪神JFの勝ち馬。5番人気と低評価での勝利だったため、年明け初戦の桜花賞では半信半疑な面はあったが、エンブロイダリーの2着と2歳女王としての権威は示した。近10年で阪神JF→桜花賞直行で連対した馬は5頭おり、そのうち次走にオークスを選んだ3頭は【1・1・0・1/3】と連対率66.6%を記録している。唯一馬券圏外だったソダシは桜花賞を1分31秒台で走っており、残りの2頭は32秒台。稍重を33秒1で走ったアルマヴェローチェには良いデータとなっている。