
▲しらさぎSにシヴァースで挑む友道康夫調教師にお話を伺いました(c)netkeiba
今年から重賞に格上げとなったしらさぎS。記念すべき年の出走予定馬には、昨年のオークスと秋華賞を勝ったチェルヴィニア、重賞3勝のレーベンスティールなどGIIIとは思えぬ豪華メンバーが名を連ねます。
その中の1頭がシヴァース。母に2016年秋華賞や17年ドバイターフを勝ったヴィブロスを持つ4歳牡馬なのですが、その性格はヴィクトリアマイル連覇の伯母ヴィルシーナに似た勝負根性があるのだとか。祖母ハルーワスウィートから三代にわたりこの血統を手掛ける友道康夫調教師に伺いました。
(取材・構成=大恵陽子)
ヴィルシーナの負けん気の強さと、ヴィブロスの体の柔らかさを継ぐ
──シヴァースが前走・夢洲Sを勝ってオープン入り、おめでとうございます。
友道 ありがとうございます。その前の東京でのレースが休み明けの分もあってかハナを切って力を出せず案外な内容でしたけど、今回はミルコ(・デムーロ騎手)も上手く抑えてくれました。3番手で理想的な競馬をしてくれたと思います。これまでハナに行ったりチグハグな競馬が続いていましたけど、これくらいには走ってくれる馬だと思っていました。

▲夢洲Sを制してOP入りを果たした(c)netkeiba
──これまでも序盤で力みが見られるレースもありました。折り合い面はどうですか?
友道 やっぱり前進気勢は旺盛です。この血統は最終的にマイルくらいに落ち着くんです。東京はワンターンなので1800mや2000mも使いましたけど、ちょっと距離が長かったかな、と感じました。
──2歳秋にデビューしてからここまで、改めて振り返っていかがですか。
友道 実は、新馬戦では同じ週にデビューする4頭の中で一番自信がなかったんです。
──え! どういうことですか?