今年からサマーマイルシリーズ初戦として新設されたGIIIレース。舞台は阪神芝外1600、3歳以上の別定戦。前身というべきL米子Sの結果(2020-2023年)を概観すると、23年は1着メイショウシンタケは父ワールドエース、2着ラインベックと3着グレイイングリーンは父ディープインパクトと、父ディープインパクト系が1-3着を占めた。20年もディープインパクト産駒スマイルカナが勝ってディープブリランテ産駒ミッキーブリランテが3着だから、良馬場だとディープインパクト系が強いという認識でいいか。いっぽう重馬場だった21年はStorm Catの血を引く馬が1-3着を占めている。(解説:望田潤)
シヴァース シュヴァルグランやヴィルシーナの甥で、ブラヴァスのイトコで、セラフィックコールやサンライズアースも近親。母ヴィブロスは秋華賞とドバイターフの勝ち馬。ディヴィーナとは父が同じで母が全姉妹だから同血の間柄となる。モーリス×ディープインパクトはジェラルディーナと同じ。細身で脚長で体質的には母が強く、モーリス産駒だがマイラーというよりは1800質の馬に見える。マイル戦だと夢洲Sのような後傾ラップ(47.0-45.3)が合うタイプだ。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
ダンツエラン 近親にBCスプリントのコナゴールドが出る牝系で、母ミスチヴァスミスティは北米3勝。母父Into MischiefはStorm Cat系の名種牡馬で北米リーディングサイアー。チカッパの母父でもある。父ロードカナロアはアーモンドアイ、サートゥルナーリア、ベラジオオペラなどの父で、今年もキズナとリーディングサイアーを争っている。Storm Cat3×5×4で北米スピード血脈が強いが、ベストコースは