【ラジオNIKKEI賞予想】意外に難しい前走1勝クラス組
人気順にとらわれないほうがいい?
今週のラジオNIKKEI賞には前走1勝クラス組が5頭登録してきた。中には人気になりそうな馬もいる。
ハンデ戦ということもあり、前走1勝クラス組自体はここで十分通用するものではある。過去10年の前走1勝クラス組は[3-4-5-45]で、馬券に絡んだ馬の4割を占めてきた。
前走着順別成績で見ると前走で1勝クラスを勝ってきた馬は[3-4-4-37]で、前走2着以下だった馬は[0-0-1-8]。やはり勝ってこないと厳しいようで、今年の登録馬5頭のうち2頭(ともに前走2着)はここで脱落する。
前走で1勝クラスを勝ってきた3頭はトレサフィール、ビーオンザカバー、エーオーキングの順に人気かと思うが、結果もその人気順通りになるかというとそれは分からない。ラジオNIKKEI賞における前走1勝クラス組は意外にややこしいのだ。
過去10年の前走1勝クラス1着組(のべ48頭)を見るとキャリアが浅かった馬が好成績というわけではなく、2勝目までに6戦以上を要した馬も5頭が馬券に絡んでいる。前走人気順別成績で見ても1番人気で勝ってきた馬が[1-1-1-13]、2番人気で勝ってきた馬は[1-1-0-7]で、上位人気で勝ってきたからここで強いというわけではない。
人気薄優勝馬に比べて1キロ余分に背負わされていたケースもあるからかもしれない(今回の3頭は同ハンデ)。3〜5番人気で勝ってきた馬は[1-2-2-11]で、複勝率では前走1・2番人気組を上回っている。
ハンデも絡むので、ファンも前走1勝クラス組を正しく評価できないことが多いようだ。昨年は5番人気のヤマニンアドホックが3着で、3番人気(前走1勝クラス組の中での人気最上位)だったショーマンフリートは5着だった。23年は1勝クラス組が1〜3着を占めたが、1、2、3着馬の人気順は3、4、1番人気で人気順通りではなかった。22年以前も同様で、1勝クラス組の中での人気最上位馬が最先着かつ3着以内だったのは2018年が最後だ。
もちろん今回の3頭が全滅になってこの原稿が意味を成さない可能性もあるのだが、3頭のうちどれかを重視する場合、前走や今回の人気順にとらわれず、フラットに検討したほうがよいだろう。