
▲昨年はホウオウビスケッツが優勝(撮影:山中博喜)
今年の函館芝は例年以上に状態が良い。
開幕週はレコード決着もいくつかみられたように速い時計が目立ち、2000mの3歳未勝利戦でも勝ちタイムは1分59秒6。速いペースだったわけではなく、前半と後半の1000mが全く同じ通過だったにもかかわらずこのタイムになったのは時計が出やすい馬場だから。
この日の馬場で重賞が行われていれば、1分57秒を切っていた可能性は高い。40年近く前のコースレコードを大幅に更新していたことになる。
開催は進んできたが、それでも函館記念が行われる日でも開催の6日目。週末の天気予報も良好で、開幕週ほどではないにしろ、速い時計を出せる馬場になるだろう。
昨年までの函館記念は開催後半に行われていたことに加えて、今年は例年と明らかに異なる馬場の状態となっているため、過去の傾向よりも今開催の傾向を重視したい。
今開催、函館芝2000mは4レース行われ、3着内に好走した12頭のうち11頭は上がり3位以内。また、最初のコーナーを5番手以内で通過して3着内に好走したのは4頭のみ。それも全てが4番人気以内の上位人気馬で人気を上回る着順だった馬は1頭しかいない。
時計を出せる馬場状態により、このコースとしては珍しく直線で脚を使える馬に有利なトラックバイアスになっている。
末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。

▲函館記念に出走予定のディマイザキッド(撮影:下野雄規)
ディマイザキッドの前走新潟大賞典はトラックバイアス「 ・前」と判定したレース。当時の新潟芝は路盤の状態が悪く、雨の影響もうけたため、重めの馬場コンディション。直線で脚を使うことが難しい状況だった。
仕掛けられてからの反応が良い馬なので、直線が短いコースに向いていて、実際に過去4勝のうち3勝は直線が短いコース。古馬混合戦に出走するようになった昨秋以降では3走前、5走前の2戦ともに圧勝している。
想定されるトラックバイアス、今回のコースともに向いている。
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