
▲勝利の時の恒例、姉妹グータッチを再現(c)netkeiba
勝負の最前線で戦う永島まなみ騎手と、心身両面でサポートするバレットの姉・みなみさん。永島姉妹の対談最終回は、姉妹で叶えたい目標について。
姉・みなみさんは鍼灸師。目指したきっかけは、まなみ騎手をサポートしたいという思いからでした。競馬開催日にはまなみ騎手の体のケアをし、誰よりも近くで応援してきたからこそ、昨年の重賞初制覇時にはボロボロ泣いたと言います。姉妹でさらなる高みを目指す二人の思いとは。
前回の対談はこちら▼
【永島まなみ騎手姉妹対談】三姉妹の中で唯一馬を怖がっていたまなみ騎手が、なぜジョッキーに!?/第3回(取材・構成:大恵陽子)
「細い鍼だけどスッキリする」土曜レース後の姉妹タッグでのケア
──父・永島太郎さんは園田・姫路競馬の騎手でしたが、みなみさんは競馬に興味はあったんですか?
みなみ 全くなかったんですよね。小さい時にジョッキーになりたいって言ったことがあるかを母に聞いたら、父が怪我をした時に「父を治す医者になりたい」って言っていたみたいです。中学生になると、鍼灸師か助産師か、誘導馬のお姉さんになりたい、と。
──園田競馬場の誘導馬には毎日会いに行っていた、と前回のコラムでおっしゃっていましたね。しかし、鍼灸師や助産師というのは?
みなみ そんなに馬に乗れなくて駈歩ぐらいしかできず、まなみが乗馬をやっているのを見に行っていたので、「私はあんなに乗れない」って思いました。必然的に高校生の時には鍼灸師か助産師か、という感じでした。
まなみ 助産師になりたいっていうのは聞いたことはありました。
みなみ 鍼灸師は、父が鍼灸院に通っていたので一緒について行ったら、たくさんの鍼が並んでいて、しかもそれを体に刺すのが面白いな、と思いました。治療後に父が「ありがとうございました」って笑顔で言っているのを見て、人を笑顔にできる職業なんだっていうのと、