
▲いよいよ来週に迫った渡米を前にユーザー質問に答えます(撮影:林真衣)
いよいよアメリカ行きを来週に控えたミルコ騎手。報道発表以降、「JRAの調教師になる夢は?」という声が当コラムにも数多く寄せられました。今回はそんなアメリカ遠征や、ミルコ騎手の“夢”に関するユーザー質問にお答えします。
「夢だったし、弟・クリスチャンもJRAの通年免許を取得するかもしれないし、息子・ジョシュアも騎手になるかもしれないし…」というJRAの調教師への道。しかし「完全に扉は閉まった」と夢を断念したことを激白します。その決断は、今回のアメリカ遠征を決めた理由の一つになったことも明かしてくれました。「待つことはできない…」と夢を断念するに至ったその経緯とは一体──。
(取材・構成=森カオル)
「46歳の僕にとって、あまりにもハードルが高すぎる」
──いよいよアメリカ行きが来週に迫りました。準備は進んでいますか?
ミルコ まったく時間がなくて、毎日バタバタしてます。ビザの書類がどうこうで大使館に行ったり、大切な友達に会っていろいろ託したり…。
──日曜日は福島ですが、そのままアメリカへ?
ミルコ 日曜日は東京に泊まって、月曜日に発ちます。準備も大変だし、アメリカで活躍するのも簡単ではないのはわかっているけど、向こうのエージェントもいろいろ準備をしてくれているみたいで、「早くきて!」って言われているからね。しばらく日本のみんなと会えなくなるのは、寂しいし悲しい。でも、今は向こうで頑張りたいっていう気持ちが強いです。最近は鏡のなかの自分を見て、「僕じゃないな」と思うことが多くて。やっぱり僕にとって競馬は、人生そのものだから。
──ミルコさんのアメリカ遠征が報道されて以降、ファンからこのコラム宛にたくさんの質問やメッセージが届いていて。「日本で調教師になるという夢はまだ持っていますか?」といった質問もいくつかきていました。
ミルコ「日本で調教師になりたい」ということは、JRAにも相談しました。弟のクリスチャンもいつか日本のジョッキーになるかもしれないし、息子のジョシュアがジョッキーを目指す可能性だってゼロじゃない。だったら僕も頑張らなきゃいけないから、日本で調教師になれたらいいなと思ってたし