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【小倉記念予想】前走準オープン組の取捨がカギ 意外な傾向を紐解く

  • 2025年07月18日(金) 18時00分

惜敗組が狙い目か


 今年の小倉記念では前走準オープン組がある程度人気になりそうだが、過去10年の小倉記念(もっと後の時期にやっていた頃や、中京での開催を含む)の前走準オープン組を見ると意外な傾向がある。

 準オープンを勝ってきた馬は過去10年に10頭いるが[0-1-1-8]。前走2着だった馬も[0-0-0-3]だ。一方で前走3、4着だった馬は[2-0-1-0]と3頭全てが馬券に絡んでいる。

 勝ってくると惜敗組よりハンデが重くなるということが影響していそうだ。今回は前走準オープン1着のメリオーレムやシェイクユアハートが上位人気になりそうだが、扱いをどうするかは悩ましいところだ。穴党は前走4着のスズカダブル、5着のオールセインツあたりをヒモで狙うのも面白いかもしれない。

 前走GIII組は上位人気になった馬のほうが理屈通りに走っている印象で、今回でいうとハピ、ニホンピロキーフあたりが期待できそうだ。過去10年の前走GIII組は前走から斤量減となった馬が[2-1-2-6]で複勝率45.5%。斤量増組の36.4%や増減無し組の20.8%より高い。ニホンピロキーフはこれにも当てはまっており魅力的だ。

 過去10年で4頭しか いなかった前走GII組が今年は1年で2頭。これは時期移動の影響だろう。目黒記念4着のディープモンスターと12着のダンディズムなので、この2択ならディープモンスターだろう。

 過去10年だと奮わない前走オープン特別・リステッド組だが、今年唯一の該当馬リカンカブールは重賞勝ち馬だし過去1年に限定してもオールカマー3着がある。時期が変わったことで傾向も変わるかもしれないし、△くらいは回しておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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