
▲ダート初挑戦のヴィンセンシオを管理する森一誠師に話を伺いました(撮影:小金井邦祥)
8月10日、新潟競馬場で行われるレパードS。真夏のダート3歳トップホースたちの決戦に、キャリア初ダートで挑む馬がいます。その名はヴィンセンシオ。
昨年暮れの葉牡丹賞をレコードV──。“クラシック候補の一角”として皐月賞9着から日本ダービーへ駒を進めると思われた中、陣営は出走を見送る決断をしました。そして休養を経て復帰戦として選択したのは、初ダートとなるレパードS。そんなヴィンセンシオの、日本ダービーをパスした理由や、3歳夏でのダート転向の決め手について、管理する森一誠調教師にお話を伺いました。
(取材・構成=和久時秋)
日本ダービーは「出走できたかもしれないが上積みが…」
──レパードSを目標にした経緯を教えてください。
森 皐月賞後に夏休みに入りました。早めに休ませたので、夏場に使えると判断したのですが、その中で「このタイミングでダートを試すのはどうか」という話になりました。馬の状態とレースの時期、そのタイミングが合致して、レパードSに向かうことを決めました。
──ダービーをパスした理由は?
森 賞金的には出走できたかもしれません。ただ、