前走距離にも注目
まずはコースの特徴について。
関屋記念の回でも述べたが、新潟芝1600mは向正面からのスタートで、最初のコーナーである3角までの距離が500m以上と長いものの、658.7mある最後の直線を意識することで序盤はペースが落ち着くことが多い。その結果、上がりが速くなって高い瞬発力が要求されやすく、そのうえ直線も日本一長いので、持続力も高いレベルで問われるコースとなっている。
次にレース傾向について。
コース傾向通り序盤のペースは上がらないうえに、中盤のペースも緩んで直線だけの勝負になることが多いので、上がり3Fで上位だった馬の好走が非常に多く、下位の馬は不振傾向にある。
上の表は過去10年の上がり3F順位別成績をまとめたものだが、見ての通り2位以内の馬の好走率が圧倒的に高くなっている一方で、4位以下の馬はかなり苦戦が目立っており、末脚性能が高いかどうかがこのレースにおいては極めて重要だと言える。
また、前走距離別成績についても見てみると、以下の表のようになる。
3着以内好走馬の大半が前走1600m以上だったのに対し、前走1400m以下は好走率が低くなっているのが見て分かり、好走した6頭も全て前走で上がり3F2位以内だったことから、距離延長で臨む場合においても末脚性能の高さがやはり重要となってくる。
そして、過去10年で3番人気以内の馬が[8-6-5-11]と人気通りに強く、その中でも前走1600m以上で上がり3F32、33秒台を控える競馬でマークしていた馬は[3-3-1-2]と非常に好走率が高くなっており、該当馬は注意が必要な存在となりそうだ。
【上位人気想定馬ジャッジ】