
▲熱中症を防ぐために──日常生活から意識している対策とは(撮影:福井麻衣子)
4週間にわたり実施された「暑熱対策」としての競走時間帯の拡大。川田騎手は、午後遅い時間帯のレースについては「馬にとって体感的に楽になる効果はある」としながらも、午前中の発走繰り上げには「恩恵を感じなかった」と語ります。
酷暑のなかで連続騎乗し、極限まで消耗した自身の経験を振り返りながら、独自の体調管理法も紹介。川田騎手ならではのストイックな日常生活での熱中症対策を明かします。
(取材・構成=不破由妃子)
「気温以上に、太陽の強さが和らぐ」暑熱対策の効果
──先週末で暑熱対策の一環である競走時間帯の拡大期間が終わりました。去年は2週間でしたが、今年は4週間。川田さんが感じた効果と課題をお聞きしたいなと思いまして。
川田 9R(中京は16時45分発走)以降は、普段競馬をやっていない時間帯に走りますので、後半4レースに関しては、そのぶんだけ少し楽になる馬たちが出てくるなと感じました。
──最近は夕方以降もなかなか気温が下がりませんが、やはり体感温度は下がると。
川田 気温以上に、太陽の強さが和らぎますからね。日中は尋常じゃない暑さですし、痛いほどの日差しですから、それが和らぐことで気温以上に体感温度は下がります。そのぶん、