
▲ミルコ騎手がケガの現状を報告(撮影:桂伸也)
乗鞍も増え、充実した米遠征を過ごしているミルコ騎手でしたが、心配なニュースが入ってきました。現地時間23日に行われたG2・パットオブライエンSで落馬負傷。以降のレースと翌日が乗り替わりとなり、心配されていたファンの方も多かったのではないでしょうか。
本人にケガの具合を尋ねると、「痛みはあるけど木曜日から乗ります!」と力強い一言に一安心。骨折していてもおかしくなかった危険な落馬だったにもかかわらず、大ケガには至らなかったとのことです。しかし話を聞いていると、舞台裏では「お医者さんに文句を言って騒いだ(笑)」という驚きのエピソードがあったとか!? そのワケとは一体──。
(取材・構成=森カオル)
周囲からは「あなたはラッキーです!」
──スピリットオブマケナに騎乗した23日のG2、パットオブライエンSで落馬。以降のレースと翌日は乗り替わりになったとのことでとても心配していましたが、幸い骨折はなく、今週から騎乗を再開されるそうですね。
ミルコ はい! 木曜日から乗ります。いやぁ、怖かったね、ホントに。骨折していてもおかしくない落馬だった。
──リプレイを見ましたが、落馬のシーンは編集でカットされていました。だから、どういう状況だったのかわからなくて。
ミルコ 馬が骨折して躓いて、馬の前に背中から落ちたの。馬に踏まれると思って身構えたけど、上手にジャンプして僕を飛び越えてくれてね。めっちゃデカい馬で、たぶん560キロ以上あるから、もし踏まれていたらと思うと…。
──不幸中の幸いですね。後方を走っていたから、後ろに馬がいなかったのもよかった。
ミルコ そう、それもホントによかったね。何より、馬も命を落とさずに済んだこと。今日手術してます。大丈夫みたい。スピリットオブマケナは仲がいいパパプロドロモー調教師の管理馬で、彼に「ノーチャンスだと思うけど、乗りますか?」って言われたの。エージェントは「ノーノー! 乗らない乗らない」と言っていたけど、僕は迷わず「乗ります!」(笑)。だって重賞だからね。どうしても乗りたかった。
でも、あの日