こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、中山競馬場で行われるセントライト記念(GII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
ダービー組強し
まずはコースの特徴について。
中山芝2200mは直線入り口からのスタートで、序盤は上り坂が続いているということもあり、先行争いが激しくならなければペースは落ち着くことが多いが、向こう正面から3コーナーにかけては終始下り勾配が続いているので、早めにペースアップすることが多い傾向にあり、持続力が問われやすいコースとなっている。
次にレース傾向について。
春の実績馬と夏の上がり馬の対決に注目が集まるレースだが、春の実績馬の方が好走率は高くなっている。
上の表は過去10年の前走クラス別成績をまとめたものだが、3着以内馬の半数以上を前走GI組が占めているように、上がり馬よりも実績馬の方が優勢であるのが見て分かる。また、前走GI組のほとんどが日本ダービー組であるが、注目すべきはそこで10着以下だった馬でも[4-3-2-10]と上々の数字を残していること。
やはり世代の頂点を決める一戦だけあって多くの実績馬が集うので、そこに出走できているという時点で能力が高い馬であり、このレースでは格が上の馬となるので、着順に関係なく日本ダービー組は注意が必要な存在と言える。
そして、春の実績馬の好走が多いということはつまり、人気上位馬が順当に好走するレースとも言え、過去10年の3着以内好走馬30頭のうち21頭が3番人気以内の馬であり、不振傾向にある前走条件戦組で好走した6頭中5頭もそれに該当していた。
また、秋の中山は高速馬場になることが多いこともあってか、ロスなく立ち回れる内枠の好走率が高くなっていて、過去10年で1〜4枠が[7-3-7-44]、5〜8枠が[3-7-3-69]という成績が残っており、当日の馬場次第ではあるが、困ったら内枠を重視するというのも一つの手かもしれない。
【上位人気想定馬ジャッジ】