近5年の毎日王冠を振り返ると、24年(47.5-11.9-45.7)と23年(47.9-11.6-45.8)と21年(46.7-11.8-46.3)がいわゆる後傾ラップで、ディープブリランテ産駒エルトンバローズが24年3着23年1着、キズナ産駒のシックスペンスが24年1着、キズナ産駒ソングラインが23年2着、ディープインパクト産駒ダノンキングリーが21年2着。
いっぽう22年(46.2-11.7-46.2)は平均ラップ、20年(46.2-11.8-47.5)は前傾ラップで流れ、どちらも勝ったのはハーツクライ産駒のサリオス。そして22年はジャスタウェイ産駒ダノンザキッドが3着、20年はジャングルポケット産駒サンレイポケットが3着に入っている。後傾ラップだとディープインパクトの血、前傾ラップだとトニービンの血が有力という頭で。(解説:望田潤)
エルトンバローズ ドグマやカバーガールの下で、グランプリゴールドの甥でダノンプログラマーのイトコ。母母ニュースヴァリューはJRA6勝のオープン馬。さかのぼるとアドマイヤベガやハープスターなど活躍馬が多数出る牝系だ。父ディープブリランテはダービー馬でモズベッロやラプタスなどの父。ディープインパクトとシアトルソングだから斬れ味のある配合だが、母父ブライアンズタイムでパワーや機動力も兼備。大箱1800がベストコースで毎日王冠は2年連続好走(3着、1着)。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
シリウスコルト サイモンコーラルの半弟。牝祖レディジョアンはアラバマS(米G1・ダ10F)勝ち馬で、子孫にアヴァンセやシールドヴォルトがいる。プリークネスSのシャックルフォードなども同牝系。父マクフィは英2000ギニー馬でメイクビリーヴやヴァルツァーシャルなどの父。サーアイヴァーとティズナウのニックスが効いていて、マクフィ産駒にしてはしなやかなストライドで走る。とはいえ鋭い脚があるほうではなく、東京で一線級相手だと新潟大賞典のように馬場が渋ってほしい。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○